入院中の「 おとも 」に…、と思って持って行った本です。
構成が少し変則的で、普通の歴史本とは異なります。
チェコの各時代ごとに、そのときの特徴や時代背景をよく映し出していると思われる「人物」を
中心に取り上げ、それぞれの「章立て」になっています。
チェコというと、今までは「 東ヨーロッパの奥まった所にある、スラヴ系民族の小国 」という
イメージしか持っていませんでした。
《 旅大好き 》書庫の中欧旅日記シリーズで、ちょうどチェコのプラハをレポートしていますが、
興味を持って調べたり書物を読んだりすると、この国の歴史の複雑さや奥深さを知ることができます。
チェコに限らず…ですが、
日本とは全く異なる歴史を持ち、体制も違い、日本では当たり前のようになっている過剰とも
思えるサービスもない国。
それが何日か過ごすうちに、みんなが地道にゆったりと、マイペースを守って生活を楽しむ国。
自然の温かさとか包容力が感じられるような国。という感じがしてきます。
何にも増して、街のど真ん中に数百年単位の歴史が肌で感じられる場所のあることが、とても
羨ましい気持ちでした。