反戦映画です。根底にあるのは・・・。
「ただ券」で『レッドクリフ Part Ⅱ』を観て来ました。市内のフリーペーパーか何かの抽選に
応募。シネマ・コンプレックスの無料鑑賞券をゲット、期間は今月一杯。ところが先日「天使と
悪魔」を観てしまい、特段見たい映画がありませんでした。そこへ、2週間限定で上映されたのが
『レッドクリフ Part Ⅱ』です。もちろん、早めの決断、早めの行動、ということで昨夕行きました。
夕方6時開演に合わせ、5時過ぎに自宅を出て妻と歩いて行きましたが、道すがら“あぁ・・・こう
して、お天道様の高いうちから映画を見に行けるのも、1月に早期退職を決断したおかげかぁ・・・”
としみじみ思いました。在職中は、平日はおろか、土日の映画鑑賞もままならないほどでしたので。

主人公の妻「小喬(しょうきょう)」役をリン・チーリンが演じていますが、この役が、この映画
のキーポイントになっています。まだ観ていない方のために、詳しいストーリー紹介は避けますが、
美貌のこの女性、「仁愛の心」の持ち主として描かれ、「夫のためでなく、民のため――。この戦い
をやめて欲しい」と願いますが、ある意味では戦い続ける男よりも強い面を持っています。
監督のジョン・ウーの考え方とか思想は、この「小喬」に集約されているような気がしました。
延々と戦闘シーンや戦略の話が続きますが、根底にあるのは「反戦」です。

主人公の「周瑜(しゅうゆ)」役はトニー・レオンです。カッコイイ!・・・良すぎる?文武両道で
ルックスも良く、作品では「闘う心」の持ち主として描かれています。私は「若き闘士、卓越した
決断力、冷静な判断力」といった面から、大統領選挙運動中のオバマ氏に重なる感覚を覚えながら
観ていました。
「集中力さえあれば、小石で巨人をも倒せる」という信念には、私も同感です。私の場合なら、
「集中力さえあれば、居合刃で巨人の息の根を止めることもできる・・・」ってところでしょうか(笑)。

参謀の「孔明(こうめい)」役を金城武が演じています。「忠義の心」を持ち主となっていますが、
今回のPart Ⅱでは参謀・策士といったイメージが強く出ています(Ⅰはまだ観ていないので、比較
できませんが)。策を練り、進言すれば、本場の戦いのときは遥か彼方で高みの見物。
私の理想は、この役だな!と直感。金城のルックスとしなやかな身振りを今から手に入れることは
できませんので、せめて「常に何か奇策を考えている」男になりたいと思います。
昔NHKで人形劇の三国志を放送していましたが、そのときの人形と登場人物の「顔」がどことなく
似ていました・・・気のせいかも知れませんが。