小高い場所からエルベ川の流れを見下ろしたあと、
狭い小路を抜けて新広場方面へ。
小路の両側はカフェです。
日本風に言えば「オープン・カフェ」でしょうが、
ヨーロッパではカフェの席が路上まで進出しているのは当たり前、
わざわざ「オープン」などとは呼びません。
店の前に並べられた席の上には、
一応雨よけの真っ赤なテントが張られています。
遠めに見るとその屋根テントさえも建物と調和が取れています。
カフェでのメインドリンクはもちろんビール。
噂では聞いていましたが、ドイツでは昼夜を問わずビールです。
しかも常温で呑むのが一般的、
冷やすとビール本来の味が損なわれると考えています。
この日も少々風があり、肌寒さを感じる天候でした。
そんな天候など、どこ吹く風、カフェのお客さんは皆ビールです。
ピルスナー、ヴァイツェン、スタウト。軽々と呑み干して行きます。
でも、ゲルマン民族とはいえやはり人間。
外カフェ席の壁とテントのつなぎ目あたりに紅く光っているのはヒーターです。
真っ赤な電気ストーブのようなヒーターを浴びて寒さを和らげ、
ビールのおかわりをしていました。