二回生茶会


新緑の候、皆様変わらずお元気でいらっしゃいますか。本日は、5/5(日)に行われた二回生茶会の様子をご紹介させていただきます!二回生茶会とはその名の通り、二回生が催す茶会のことで、今年は

霽月会の部員が亭主となり、お客様をもてなしました!


以下の目次に沿って、ご紹介させていただきます!


<目次>

①寺院

②菓子の説明

③道具の説明(軸・茶碗)

④茶会の様子


①寺院

本日使用させていただいた寺院は、

「解脱山 禅華院」

でございます。


 元は比叡山三千坊の一つで、天台宗の寺院でしたが、江戸時代に、千宗旦の参禅の師、大徳寺第170代清巌和尚により、大徳寺派の寺院として中興されました。


 茶道を嗜む者として興味深いのは、裏千家の今日庵の名前はこの清巌和尚に由来するということ

です。


 今日庵の由来は「懈怠比丘不期明日(けたいのびくみょうにちをきせず)」という言葉とされています。

 清巌は千宗旦に茶会の誘いを受けた際、約束の時間に現れなかった自らのことを怠け者とし、

「このような怠け者に明日のことは約束できない」

という言葉を茶室の腰張りに残しました。

 宗旦はこの経験から、今日という日を大切にすることの大事さに気付かされ、茶室の名を「今日庵」と名付けたとされています。


<解脱山 禅華院>



また、独特で風情を感じる庭は、大名茶人である

小堀遠州が作庭したとされます。


<解脱山 禅華院 庭>


このような歴史ある寺院で茶会を行うことができて、とても光栄です☺️


②菓子

本席 俵屋吉富製

「きんとん 鼓草」


副席 俵屋吉富製

「和三盆打物 観世水(かんぜみず)」

「生砂糖(きざと) つばめ」


 本席の菓子は、例年通り二回生がデザインした

菓子となります!野原に咲くたんぽぽをイメージ

したお菓子で、春の季節にとてもぴったりな

デザインです✨


 副席の菓子は、水の上に舞うつばめをイメージ

した組み合わせです💧


<俵屋吉富製 「きんとん 鼓草」


<俵屋吉富製 

左:「和三盆打物 観世水」

右:「生砂糖 つばめ」>


③道具

すべてご説明したいところですが、特徴的な二つを選んで説明させていただきます。


・本席 軸「歩歩是道場(ほぼこれどうじょう)

 場所はどこであれ、歩む一歩、一つの言動。

 すべてが修行であることを忘るべからずという

こと。茶道の稽古はわかりやすい例ですが、すべての言動を大切に日々を過ごしたいという決意を込めております。


・副席 茶碗「兜(かぶと)」

 5/5(日)は、端午の節句。つまりこどもの日

ですよね!こどもの日は、こどもの幸福を祈る日

です。兜は、厄災からこどもを守るものとして縁起が良いものとされています。

 皆様方が健やかに過ごしていけるようにと願いを込め、この茶碗を使用いたしました。


このように、様々な趣向でお道具をお選びいたしました!


④茶会の様子

 霽月会の部員は稽古では、この日のために何日もかけて努力してきました。その培った力を、この日は存分に披露してくれました。お客様にもその努力は伝わったのではないでしょうか。皆すごく輝いていました✨

 

<霽月会の部員たち>


〜おわりに〜

 二回生茶会に携わっていただいた全ての方に感謝を申し上げます。私ども同志社大学茶道部は、これからも精進して参りますので、これからも温かい目で見守っていただけると幸いでございます。

 ご拝読ありがとうございました。


同志社大学 茶道部