昨日の夜のこと。
ピタピタとキーボードを叩きパソコンの前に座っていたのですが、友達から電話が。
伊勢えびがあるぞと。
21時とお誘いにしては遅い時間。
しかし伊勢えび。
それも聞くところによると巨大だと。
悩む理由もなくその友達宅へと忍びに行きました。
この友達はたまに登場させてしまうのですが、よく八丈島へ釣りに行くんです。
今回もそのおこぼれ。
八丈島には遊漁船、すなわちよく見る釣り船というものがないんですよ。
もっぱら漁師の船に乗せてもらい、大型魚やらを狙うわけです。
このときもその友達は、なじみの漁師の船に乗せてもらって釣りをしていたようです。
その漁師が、今回本職の漁の一環で、底引き網を仕掛けていたらしいのですよ。
仕掛けられていた底引き網の重さは半端ではなく、友達も引きあげを手伝ったということでした。
そこでその船に打ち上げられる魚介類の中に、伊勢えびがたくさんかかっていたわけです。
この伊勢えびが、八丈島の海底から、飛行機に乗り友達宅に舞い降りてきました。
現物を見るとやはりでかい。

打ち震える僕ののど奥は、その時点で潤いを感じました。
捌き手は僕。
まずは胴体と頭の部分を出刃包丁でザクザクと切り離し、胴体にも同様の出刃の刃を切りいれ身をペロリとむく。
すると鮮やかな飴色の身が姿を現すわけです。
かぶりつきたい衝動を抑え、それを適当な大きさに切り刺身に。
大きいほうと、小さいほうをそれぞれ違う器に盛り付けました。

ちょっと乱雑ですが、一口、口にしてみると、うまい!甘い!やられました!
これは22時の荘厳な宴と呼ぶべき。
ビールを買いに行くその友達に、俺にもビール追加!
そう言わずにはいられない、鎧をかぶった豊満な海からの美味。
せわしなくに箸を伸ばし食らう。
そして頭は奥方が味噌汁にしてくれました。

これ、ラーメンどんぶりよ。
ありえんでしょ。
激辛ラーメンのごとく真っ赤に茹であがった伊勢えびの雄たけび。
じゅるじゅる飲み干しました。
さらに驚いたのが、足の中にも詰まった実。
伊勢えびの足って通常細く頼りないものですが、こいつらは違った。
パキンと割ってみると、そこにあるのは越前ガニのごとく茹で上がったピンク色の幸せ。
まさに贅沢至極、いい経験をご賞味させていただきました。