ヒルマン監督とともに戦ってきた白井ヘッドコーチの退団。

これによってファイターズの野球が様変わりしそうです。

5年間で積み上げてきたチームの形はとても優れたもの。

特に中継ぎ、抑えを中心とした投手陣の組み立て。

攻撃面はバント、エンドラン。そこに試合の決め手となる打撃を生む要素を作り上げた。

ヒルマンが監督就任時には想像することも難しかったAクラス入りと日本一。

選手が次第に自信をつけるという離れ業を演じたことも見事としか言いようがない。

4年目の開花を手にした手腕はまぎれもなく日本野球を吸収し、応用した結果だった。

それが財産として受け継がれるかは分からない。

霧の中に入ってしまうことも考えられる。

解説などでは流暢で物腰の柔らかい次期監督、梨田氏。

しかし僕のイメージでは、どうしても「近鉄いてまえ」が先んじてしまう。

恐らくこれは単なる誤解にしか過ぎないだろうが、ヒルマン野球を継承するまでは行かないように思う。

新たな梨田野球の誕生。

これがどういう風に、ヒルマン野球が浸透しきっているファイターズの選手の心理に溶け込めるのか。

2001年、近鉄を優勝に導いた手腕は大いに評価できる。

ただあの時は、大村、川口、磯部、中村紀、ローズ、北川という比類なき成績の賜物だった。

投手陣にいたっては、とても優勝するチームのそれとはかけ離れている。

ファイターズにはダルビッシュがいる。

だが、それ以外をうまく使いこなす能力がきっと試される。

ヒルマンは動く監督だった。

それに便乗して追い風を受けた選手たちに、動かない監督の梨田氏がどう身を寄せることができるのか。

白井ヘッドコーチの退団を受けて、少しファイターズの今後が気になりました。