以前、仲間何人かで海に遊びに行ったとき、仲間のひとりが
クラゲに顔を刺されてしまい、腫れ上がって酷い顔になっちゃ
ったことがあるんです。
そのだいぶあとで、そのとき一緒だったA子とふたりきり
で話しているときに、その事件を思い出しながら、
「アレは酷かったねー」
「でも最高だったね、アレは」
なんて会話を交わしたことがあるんですが……、
そのときふと、A子に対して異常な親近感を覚えて
しまいました。
ぶっちゃけて言うと、なんだかA子を「好き」になった
ような気分になったんです。
それまで全然意識したことなんかなかったのに、ですよ。
A子の方も、私に対して普段と違う、熱い視線を
送って来てたような気がしました。
◆ 妄想を共有すると……!?
私とA子とは、そのとき、思い出を共有していることを
互いに確認し合いながら、
思い出の中の《楽しかった感情》をも共有していたのです。
こういうことが起こると、人は誰でも相手との距離を
究極に縮め、限定された思い出を共有する者として、
相手を
“特別なひと”
であると感じます。
◆ 思い出を恋愛妄想に置き換えたら……?
では、もしもこの“思い出”の部分を“恋愛妄想”に
置き換えたら、何が起こるのでしょう。
A子が、私と恋愛関係にある具体的なシーンを頭に
思い描き、そのときの感情まで心に抱いたとしたら……。
そして、私もまた同じ感情を共有しているとA子が感じたら、
A子は私に対し、特別な感情を抱くのに違いありません。
~恋愛感情を楽しもうとする女の欲望を逆手に取れ!~
◆ ホストクラブにのめり込む女の性癖とは!?
ホストクラブとは、ホストがその場だけの恋愛関係を演出し、
女性客に擬似恋愛体験を提供する、いわば
“恋愛アトラクション”です。
ホストクラブに盲目的にのめり込む女性客は、擬似恋愛
(=アトラクション)であると知りながら、現実に高額の
金を使い、ホストに高価なプレゼントを贈ります。
擬似恋愛世界と現実とが、ごっちゃになってしまっていると
しか思えません。
そこが、ホストがつけ込んでいく、女性が逃れられない、
女性ならではの“性癖”なのです。
◆ 擬似恋愛と現実世界との境目を曖昧にするものとは!?
ホストは、自分があたかも女性客と恋愛関係にあるかの
ように振る舞い、恋愛関係にあるかのような会話をし、
擬似恋愛をリアルな関係であるかのような妄想に
駆り立てます。
肉体的な接触によって、女性は妄想を深め、後戻りできない
ほどのめり込んで行くことになります。
このような女性の行動をつかさどるものは女性の感情で、
その感情を左右しているのが、ホストによって作られた
《 妄 想 》です。
女の《 妄 想 》を操ることで、ここまで女を操ることが
可能になるのです。
* * * * *
我々一般男性は、ホストがやるようなレベルで女を溺れさせる
のは無理でしょう。またその必要もないですし。
我々が目指すのは、女の妄想を利用して、こちらに惚れさせる
こと――。