この本を再読した。
四季シリーズ最初の1冊。四季だけに「春夏秋冬」の全4巻で構成されている。
おそらく森ファンでこの4巻を通過していない方は、いないのであろうかという重要かつ原点的なシリーズ。
以前再読で紹介した
S&Mシリーズ Vシリーズひいては後に続くシリーズにも必ず存在(ほぼ直接出てこないが、作中の実在人物という存在感だけで圧倒する感じ)する重要な登場人物。
その幼少期を綴った「春」。「春」から成長し大人になっていくまでの「夏」。
そのエピソードは、なにかこう、まだ人間味がある気がする一方で、着実に「すべてがFになる」で登場するときの天才へと変化していく様を見れる。
S&M、Vシリーズを了読済みの方は、エピソードを通じて解明さることもあるので、うれしい2冊でもある。
順序良く読み進めていくとS&M、Vシリーズから読むことになるが、重要な四季シリーズ「春」と「夏」を了読してからS&Mシリーズ、Vシリーズを読むとまた違った楽しみを得られると思う。
時系列で、Vシリーズ、四季「春 夏」、S&Mシリーズの順に読むのも面白いかもしれない。
久々に読むにしても、たくさんの楽しみをくれる小説である。
それではこのへんで