この記事は、TOCFEアドベントカレンダー2015の12日目の記事として書きました。
11日目は伊藤さんによる Chest of Secretsの紹介でした。


TOCFEにはちゃんと考えるための3つのツールがあります。
私たちはコミュニティーの中で、このツールの使い方や効能などの教え合いをしています。
先日、機会を頂きましてATT{ambitious target tree}についてお話しをさせていただきました。
今回はその時の気づきを共有したいと思います。

ATTとは、高い目標を達成するために使うツールです。
目標達成を阻む障害を洗い出し、障害を克服した状態を中間目標として定義する。
中間目標を順序良く達成することで目標達成の道筋を作り、
中間目標を達成するための行動を出して一連の行動計画とし、
実行するというステップで進めます。

ATTは目標のために中間目標を目指す という構図になっていますが、
私はこれを 『目的のために目標を目指して行動する』と読んでみました。
そうすると、全ての行動には目的・目標がある(はず)ということに気がつきます。
実際、不良グループに入るのも、野球部に入るのも、
多くの場合は『モテたい』からなのではないでしょうか?

行動を起こすと何かが変わります。小さな目標は達成されるでしょう。
目標が達成されると(たとえ達成されなかったとしても行動して経験値が増えると)
見える世界が変わるため、目的がより具体化されていくことになります。

例えば、
・モテたくて、野球部に入る
・目立ちたくて、エースを目指して練習する
・有名になってチヤホヤされるために強くなろうとする
・試合に勝ちたくてチームをまとめる
・マネージャーを甲子園に連れて行きたいとみんなで頑張る

なんていう変遷を辿ることは良くあることです。
不純な動機も動機です。動く機会を奪うことの無いようにしたいですね。

TOCFEの最後のEは、education(教育)です。
私達大人はつい、子供達の行動を先回りして制限をかけてしまいがちですが、
小さな動機を大切に、目的を理解してあげて良い方向へと導いていけるように、
そんな風にこのツール達を役立てられればいいなと思います。


ATTの3つの要素{目標、中間目標、行動}を{目的、目標、行動}に読み替えて考えてみた。
というお話でした。実はクラウドの3つ{共通目標、要望、行動}も同じく{目的、目標、行動}で考えることができると思っています。
ここまで読んで頂けた方には、この本(ザゴール)をお勧めします。傾きかけた工場を救うために、スループットの向上を目指して、ボトルネックを特定しフローをバランスするお話しです。

この記事が何かのお役にたてば、幸いです。{暇潰しとか}
明日は13日目、メイド長の未来福音です。明日もお楽しみに。
TOCFEアドベントカレンダー2015