祖母の家 | 木曜27時からの延長戦 on the WEB (Ameba Ver.)

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日常で感じたことやら、あるいはブログネタで引っかかったことやら、ココロの闇を深めながら書いていきます( *´艸`)
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思い出の地、なくなったことある? ブログネタ:思い出の地、なくなったことある? 参加中

母方の祖母の家、これがもう無くなった思い出の地でしょうか。

父方のほうの実家…といってもいいのかな、本籍地のある小樽の街中にあるはずの家に行った時に漂ってきた匂いとか振り子時計も懐かしくありますが、すでに更地(実際には近所の方が車を止めている)になっている祖母の家の跡に立つと幼い頃の事々が思い出されて泣けてきます。

北海道の片田舎にあったその家に帰省するのが幼い頃のわたしの一家の夏の恒例行事で、祖母も喜んで迎えてくれました。わたしが外孫とはいえ初孫だったからかもしれませんが、梨がなったら送ってくれたりとうきびが採れたらまた送ってくれたり。そんな祖母のことがわたしも大好きで、買い物に行く祖母にくっついて行ったり、風呂のなかった家出したので歩いて10分ぐらいのところにあった銭湯に一緒に行って体を洗ってもらったり。冬に帰省した時には隣にあった小学校のグランドに雪を盛ってできていた即席ゲレンデでそり滑りをするわたしを見守っていたり。

風呂がなくて、でも実は昔はあったみたいで、そこにボットンなトイレをこしらえたようなんですが、そして雪もいっぱい積もる場所にある家でした。十数畳の居間には薪ストーブがあって、冬場の朝にはそれを使って部屋をあっためてお湯も沸かして、夏場でもわたしにはオブジェのようでした。その家も祖母が亡くなって数年後に積もった雪の重みでつぶれてしまい、解体。そのことを知った時には悲しくなりました。

実は先週の3連休のときにその祖母のほかに祖父と夭折した伯父の永代供養をしてきまして、その際にこの家のあった場所にも行ってきました。それまでにも北海道に行ったときにはたいてい寄っていたので…というよりも家族もおりましたので、むしろ感情を抑えて何も考えないようにしてその場にたたずんでいました。
それでも、祖母とその後姿を追いかけて買い物にくっついて行った幼い頃の自分の姿が見えてくるのです。