ブログネタ:原発再稼働、五輪のこと考えたらどう?
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そういうイベントのこととは無関係に、やむを得ず、ではあるのですが現状では原発を頼りにするしかないのではないでしょうか。
ワタシ自身は原発については基本的に反対派ではあります。ただ、エネルギー源としての原発にはむしろ賛成。反対というのは後始末があまりに後世に対して無責任な方法しか取れないから。逆を言えば、高濃度放射性廃棄物を無害化できる技術が完成されればいくらでも、という話になるのですけれども、ぶっちゃければそういう考えです。どんな技術にしても作用と反作用がありますから、反作用のほうをことさら強調してしまっては、極端な例としては包丁を使えないなんていう事態にもなってしまいます。調理器具としてだけでなく殺人の道具にもなるわけですから、包丁というのは。
原発にしても同じで、ひとたび大事を起こせばこうなるという現実をわたしたちは突きつけられたわけではあるものの、それで一気に原発を全部止めてしまえ、廃炉だ、というのは現状を無視して理想論だけを語れば解決するんだ、なんていう誤ったヒロイズムに陥って、いわば”言うだけ番長”で終わってしまいかねません。
なので、福島第一原発が見せつけた現実はそれとして、これからはいまある原発のうち、新しめの物は耐震性はもとより耐水性(対漏水性というべきでしょうか)を強化させて稼働させるのが当面は妥当でしょう。いわゆる汚染水の問題は入り込んでくる地下水の問題でもあるので、地震でコンクリートの壁が破損しても中からの水漏れだけではなく外からの水の流入を防ぐ方策が必要になるでしょう。
オリンピック開催までの7年のあいだに再生可能エネルギーと称される電力の量が原発の発電量を上回るとは考えにくいですし、そもそもその普及が十分に進むとも考えづらい。そして生活において電気製品の使用を控えるにしても限度があるし、むしろ電気製品漬けのようになってきたわたしたち自身が電気を使わないで済む生活をいまさら送れるのでしょうかね?半世紀前の、少なくともエアコンや電子レンジやコンビニのない生活を送るだけの覚悟がありますか?
また、現実問題としてもうひとつ考えるべきはエネルギーの確保のためにいままでに貯めた富を吐きだし続けていること。エネルギーの部分に関しては国際収支が赤字の状態が続いています。これが貿易全体における黒字の減少や赤字の発生を助長させている実態があります。原発を用いないということは国レベルでいうといままでの貯金=貿易黒字を取り崩すことを意味します。貯金であればいつかは無くなります。そのときにどうしよう、といっても遅いんです。稼ぐ以上に出ていくお金があるとわかっていれば、普通はそうならないようにしますよね?
そうして考えると、選択の余地っていうのははっきりいって無い、というのが結論です。残念ながら!?理想を語る前に我々がなすべきことがあまりにあるんです。除染と並行して、新たなエネルギーシフトもしなければならない。そのために必要悪としての原発は用いざるを得ないでしょう。すでに在るところから出る廃棄物は出てしまうんですから、原発を止める前に使い切る、そのほうがまだマシというものです。