今朝の空。 (AM4:30)
空が真っ赤だったから
写真とったのですがあまり赤さが伝わりませんね・・・
朝の日の出前の一瞬の赤い空でしたが、
なんだか幻想的でした
早起きしたので今日も走ろうと思いましたが、
身体が筋肉痛だったので、やめてしまいました…(><)
来週またかんばります!!
さて、
『糖尿病を克服したい』シリーズの続きです。
発言①
『合併症があるとは聞いているけど、別になんともないし、あまりピンとこないですよね
発言②
発言③
『低血糖になるのが怖いんですよね。月に1回くらいなんですけど』
今回は③、低血糖についてです!
この人の話をする前に、まずは、一般的な『低血糖について』説明しておきます
まず、健康な人はどのくらいの血糖値かというと
随時血糖値は70~130㎎/dlを変動します。
食前なのか、食後何分後なのか、何を食べたか
で変動するのです。
低血糖とは、血糖値が極端に低い状態(個人差はありますが)をいいます。
糖尿病ではない人は
血糖が極端に下がると、血糖を上げるホルモンが働くので、低血糖症状は起きません。
しかし、糖尿病になると、血糖を下げるインスリンというホルモンだけでなく
血糖を上げるホルモン(グルカゴン、エピネフリンなど)の力も弱くなるため、
低血糖症状が生じやすくなるのです。
特に、インスリン注射や経口血糖降下薬を飲んでいる人は、要注意です!
運動しすぎたり、
食事の時間がずれたり、
食事量が少なすぎたり、
薬やインスリンの量を間違えたりすることで
低血糖症状になります。
ですから、インスリン注射、経口血糖降下薬を飲んでいる人は、
いつ低血糖になっても対処できる準備が必要なのです!!
そのためには、まず、低血糖がどのような症状なのか、自覚しておく必要があります。
◎低血糖の症状
53㎎/dlまで下がると、
発汗、手足のしびれ、身体が熱く感じる、冷や汗、動悸、吐き気、不安感、空腹感
など、自律神経の症状が表れます。
さらに血糖がさがり、
48㎎/dl以下になると、
集中力の低下、取り乱す、眠気、脱力、めまい、ろれつが回らない、物が二重に見える
など、脳にエネルギーが行き届かないことによる症状が表れます。
このままほおっておくと、
意識障害がおこり、自分でどうすることもできず、
最悪、死に至ります。
ですから、自分で低血糖症状をきちんと覚えておき、すぐに対処することが大切なのです。
低血糖を繰り返していると、低血糖になっても何の症状も出ず、
急に意識障害がおこる場合があります(無自覚性低血糖)。
低血糖を何度も繰り返していると、体が鈍くなり、低血糖症状を感じにくくしてしまうのです。
そうなると自分で対処ができず、大変危険です。
家族が近くにいる人は、周囲の人にきちんと伝えておき、
意識症がを起こしてしまった場合にはブドウ糖を飲ませてもらえるようお願いをしておくとよいでしょう。
低血糖の対処法
◎ブドウ糖を5から10g食べる。(砂糖なら10~20g)
砂糖はブドウ糖よりも血糖の上昇が遅いため、速やかに血糖を上げるブドウ糖がよいのです。
ブドウ糖は、病院から処方してもらうことができます。
ブドウ糖をいつでも飲めるように、
携帯しておきましょう!!
鞄のなか、車の中、机の上・・・
もし、ブドウ糖を持ち歩いていなかったら、
清涼飲料水、とくに、ファンタ、コーラ、リアルゴールドなどのジュースを200ml程度
でも、代用可能です!!
◎次の食事まで時間がある場合、
ブドウ糖をとった後に80kcal程度の炭水化物(おにぎり小1個、食パン1枚、バターロール1枚)を食べる。
この分のカロリーは、一日分の摂取エネルギーに含めなくてもよいそうです。
さて、この男性は、低血糖になることをとても恐れていました。
といっても、低血糖になる頻度は、1,2か月に1回。
さほど頻繁に低血糖症状になっているというわけはありません。
しかし、『低血糖にならないように、と思って、夕食の前に甘いパンとかたべてしまうんですよね』
これが罠。
この方の場合、甘い菓子パンを食べることを、低血糖を理由に正当化しようとしておられました。
甘い菓子パンを食べないと低血糖になるなら、
処方されたインスリン量が指示エネルギーに対して多いか、
いつも指示エネルギー量の食事がとれていない
など、原因があるので、主治医の先生にすぐに相談すべきです。
でも、『低血糖がおこった頻度や時間のことを、きちんと先生にお伝えしていますか?』と聞いても、
『いや、低血糖はそう頻繁になるわけではないから…』。
とおっしゃるのです。
この方には、低血糖の対処法についてお伝えし、
『甘い菓子パンを食べるのではなく、おにぎりか食パンにしてくださいね
低血糖の予防のために、菓子パンを食べるのはやめましょうね(ただのエネルギーオーバーになり、肥満の原因になりますから!!)』
こうお伝えしました。
この方の場合、1日3度の食事以外の夕食前と寝る前の間食を止められるかがポイントになると思います。
まずは、生活行動をかえていただくために、
合併症の恐ろしさ を伝え、
◎まずは減量が必要→毎日体重を測ること
◎寝る前の間食をやめる(おなかすいたらお茶を飲む)
◎菓子パンを控える
◎低血糖を恐れない→適切な処置をすること
こう伝えてきたのです。
この方への次回のアプローチは約3か月後。
結果がどうなるのか。
力を入れてお話ししてきた方なだけに
とても心配です
頑張ってほしいです