京都は祇園祭り一色です。
本日は宵山ということで、
少しだけ、京都のまちを覗いてきました
一部歩行者天国になっていましたが、
人人人・・・!!!
予想はしていましたけどね。
混雑していたけれど、初めて見る京都の伝統的なお祭りに感動

今日の日中は、はるばる宇治まで勉強会へ。
今日は、第二岡本総合病院の栄養管理科の田川麗子先生の講演でした。
テーマは『嚥下障害者の食事指導』。
嚥下、咀嚼困難者のための栄養指導はまさにこれからもっと勉強していかなければならないテーマです!!
先生は病院で勤務されている方なので、在宅での考えとは多少違うなと感じる所はありましたが、
勉強になることはたくさん!
試食会もあったので、嚥下レベルにあった食事形態についても改めて確認できるセミナーでした。
その内容を簡単にご紹介
↓↓↓
老化に伴う摂食・嚥下機能の低下原因
・虫歯などで歯が弱り、咀嚼力が低下
・口腔・咽頭・食道などの嚥下筋の筋力低下
・粘膜の知覚、味覚の低下
・唾液の分泌低下、唾液の性状の変化
・咽頭が解剖学的に下降し、嚥下反射時に咽頭拳上距離が大きくなる
・無症候性脳梗塞の存在
・注意力、集中力の低下
摂食・嚥下障害観察ポイント
・食物の認知:ボーっとしている、きょろきょろしている
・口に到達する前にこぼす
・一口量が極端に多い
・口からこぼす
・咀嚼:硬いものが噛めない
・長時間、口に食べ物を貯めこんでいる。
・上を向いて嚥下している
・むせている(いつごろ、何を食べているときにむせているか、チェック)
・声がガラガラしている 湿った声をしている
・セキをしている
・食事時間が長く1食に40分以上かかる
・食欲がない
・食べることにつかれている。
誤嚥性肺炎になる前に、誤嚥のリスクがないかを早期に発見することが大切です。
ご高齢者が食事をしている様子をよく観察し、
これらの症状がないかを察知するできるようになりましょう。
摂食・嚥下しにくい食品
・サラサラした液体(とろみのない水、お茶)
・硬くて咀嚼しにくいもの(根菜類、こんにゃく)
・ぱさぱさしたもの(パン類)
・口腔内でぱさぱさになりまとまりにくい食品
・口腔内で張り付きやすいもの(ウエハースのようなもの)
・粘度のありすぎるもの(濃度の濃いとろみ剤)
・滑りの良すぎるもの
・酸味の強すぎるもの
・水分と固形物に分かれるもの(離水したゼリー、おかゆとおもゆの組み合わせ)
・吸って食べるもの(麺類)
講義の内容は、会社でも勉強してきた感じの内容ではありましたが、
大切なことなので、再確認になりました。
講義の後半は、市販の嚥下食の試食会でした。
まずは嚥下困難の方にとって難しい水分補給。
水分はとろとろした液体なので、誤嚥しやすいんですよね。
水分補給で誤嚥しないために、増粘剤(とろみ剤)がありますが、
今は、本当にたくさんの会社からいろんな商品が出ているので、
何がよいのかを見極めるのが大変ですよね。
口当たりや溶けやすさ、味、値段などを考えて使用するのがよいのですが、
実際は、病院入院中に使っていたものをそのまま使う方が多いよう。
あとは、値段ですかね。
今日は、トロメリンEXという増粘剤のサンプルを用意してくださいました~!
三和化学 さん。
お茶に溶かしたのですが、多少口の中にべたつきが気になりました。
まあ、これでも良い方だったと思います。
同じ三和化学さんのトロメリン顆粒という商品は、もっとべたつきがひどく飲みにくかったと思います。
とろみ加減は、その方の嚥下状態に応じて
ポタージュ状(100mlにとろみ剤1.0g程度)からジャム状(100mlにとろみ剤2.0g程度)
が良いそうです。
介護現場でよくあることは、
飲みやすいとろみ加減を知らず、結構どろっどろにとろみをつけてしまうことです。
ジャム状だと、かなりどろどろして、飲みにくい状態だと思われます。
(とはいえ、私はあまり食事介助の経験がないので、もっと現状を知りたいなと思いました)
もう一つ、紹介されたのは、『クイックゼリー』
市販のゼリーを食べるのでもよいのではないか?と思われるかもしれませんが
市販のゼリーだと、離水があって、水分で誤嚥しないよう注意する必要があるのだそうです。
このクイックゼリーは
1袋の粉末を、水100mに溶かすと、冷やさなくても3分30秒で簡単にゼリーができる!
介護者にとってみれば、とても簡単~!
こんな感じ
袋のなかの粉末をコップに入れ、100mの水を用意します。
(30秒・・・!)
それ以上かきまぜちゃダメ!固まらなくなるらしい
3分
待って
お皿にあけると・・・
これは、アップル風味でさわやかで食べやすいです。
とろみ剤のようなべたつきもありませんね。
もっと簡単にするためには、もう出来上がっているゼリー状飲料を用意することですね。
こんな商品もございます。
とにかく、嚥下・咀嚼困難の方に対する栄養相談は、
経験も少ないし、知識もまだまだ足りないから
不安でいっぱいです。
この分野は、管理栄養士だけは、まかないきれない、他職種が連携していく必要があるんです。
そのために、
を活用していくことを推奨されています。
病院から施設へ、施設から病院へ、
または、病院から在宅へ、在宅から病院、施設へと
患者様の環境は絶えず変化します。
この変化に速やかに対応していくためにも、
これからこの連絡票がうまく活用されるといいなと思っています。