どうすれば食中毒を防ぐことができるでしょうか??
ポイントは、食中毒予防の三大原則。
『つけない』
『増やさない』
『殺す』
身の回りでの出来事をイメージしながら考えていきましょう。
食中毒菌を「つけない」ためには、まず食中毒菌はどこにいるのか?を必要があります。
そもそも、食中毒の原因は何でしょうか?
その主な原因は、細菌とウイルスです。
細菌は、今が絶好のパラダイス
高温多湿を好みます。
つまり、6月~9月に多発します。
細菌にも種類がたくさんあり、それぞれに特徴があります
腸管出血性大腸菌O-157 や111、104がこの時期に現れ始めるのは
今が原因菌が生息しやすい季節だからなんです
腸管出血性大腸菌は、急な発熱や下痢、嘔吐を引き起こします。
場合によっては死に至るものも…
感染源は主に肉(主に牛肉)
続いてはサルモネラ菌。
感染源は卵
卵の殻にひび割れたものは要注意!!
また、卵を割って長時間放置するのもダメ!
サルモネラ菌が増えてしまいます。
患者数第三位!
続いて、黄色ブドウ球菌。
感染源はご飯やお菓子。
この菌は人のいるところによく現れます。
髪の毛や鼻の中、また傷口に現れます。
この菌は毒素を出します。
この毒素は熱に強い!!
100度で30分の加熱でも死なない!
だから、この菌を増やさないことが大切。
これからおにぎりを作って持っていくときは要注意。
特に、傷がある手でおにぎりを握り、おにぎりをよく冷まさないまま包んで温かい鞄の中に入れておく…
↑これは黄色ブドウ球菌の大好きな環境です
次に、
鶏肉、牛肉、豚肉などにつくカンピロバクター、
患者数第2位!
焼き肉やで多発します!
焼き肉やで生焼けが原因だったり、生肉を触った箸やトングで焼けた肉を食べたり…
魚介類にいる腸炎ビブリオ、
魚介類の内臓に生息しているので、魚を家庭でさばくときは要注意。
内臓の袋は破らないようにしましょう。
内臓を破ってしまうと、包丁やまな板など、台所が汚染されてしまいます。
汚染された器具から腸炎ビブリオ菌が増殖して、生野菜など加熱せずに食べる食品に飛び跳ねて
加熱処理されず人の口に入ってしまう…なんてことが生じかねません。
カレーやシチューでよく発生するウイルシュ菌。
カレーやシチューは一度に大量に作るので、余ったものを翌日に食べるということはよくやりますよね。
しかも、ドロドロしているので、とてもさめにくいですよね。
温かい状態から冷める過程で生じる細菌が増えやすい環境→43~47度!
そして、嫌気状態(酸素がない状態:大量調理のカマの中、カレーやシチューのルーの中心)で増殖する!
そもそもこの菌は、肉や魚介類、人も保有しています。
この菌が、腸管内に入った時に毒素を出して、食中毒を引き起こします。
だから、カレーやシチューはよく覚まして、冷蔵庫に保管すること!
そして翌日はよく加熱することが重要!
続いては、ウイルス。
細菌とは違い、冬に流行るもの。
ノロウイルスが主ですね。
人の糞便や嘔吐物に潜んでいます。
実は、このウイルスが一番患者数が多いですよ~!
このように、細菌かウイルスかによっても違いますし、
種類によって、熱に強い、弱い、だとか毒素を出す、出さないだとか特徴があります。
ですから、感染源が何であるかによって対応の仕方が異なるのですが、
感染の原因となるものを特定し、食べないことが大切です。
基本は、三大原則
『つけない』…手洗い、清掃、
『増やさない』…温度管理
『殺す』…加熱、アルコール消毒
徹底していきましょう


