
「①ずっと前から糖尿病なんだけど、②最近数値が安定してきたんですよ~。
でも、③腎臓の方は少し悪くなってきてるみたいなんですよね。」
さて、前回までで①、②の途中までお伝えしてきました。
②の続きと③についてですが・・・
これを説明するためには糖尿病が引き起こす合併症について知る必要があります。
よって今回は合併症について、簡単にご説明いたします
◎糖尿病の合併症として代表的なものは3つあります。(糖尿病3大合併症)
これは細い血管が通る細胞が傷害を受けることによって起こります。
その細胞とは、目と四肢の末端と腎臓です。
↓↓三大合併症↓↓
糖尿病性網膜症・・・失明 目が見えなくなる
糖尿病性神経障害…足の切断
糖尿病性腎症…透析 週3回4時間も
≪ 透析について⇒ http://www.jinzou.net/01/ippan/qa/qat.html#2 ≫
◎もっと進行すると、太い血管にも影響が生じます。
動脈硬化症による虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳血管疾患(脳梗塞と脳出血)です。
これらは後遺症として、体の一部に麻痺が残る場合があります。
◎また、免疫力が低下してきます。
免疫力に関係する白血球は高血糖が苦手・・・
しかし、細菌は高血糖が大好きなのです。
ですから、ちょっとした風邪から肺炎まで進行してしまったり、感染症になりやすくなるのです。
これらの合併症が現れるのは
糖尿病と診断されてから約10年以上経過してから。
今回の症例では、ずっと前から糖尿病だったわけですから、
もしかしたら、合併症の影響があるのでは?と
疑う必要があります。
ここで、③で、腎臓の方が少し悪くなってきたよう
と訴えていますよね。
つまり、三大合併症のうち、糖尿病性腎症が何か関係があるかもしれない?!
実はこれがポイントになってくるのです。
糖尿病が治った?!の危険④~糖尿病性腎症の影響とは