ケアマネさん主催の勉強会(座談会)にいってきました。


昨日は東北地方の地震の影響で参加者が少なかった模様。

(私も参加していた時は、こんなにも被害が大きかったとは知らなかったのですが…)


参加者はケアマネージャ―、ヘルパー、サービス提供責任者、夜間対応型訪問介護の方、訪問入浴の会社の方々…


この日のテーマは、訪問介護~実際のヘルパーのお仕事~

でした。


私はまだ介護の世界にかかわって約1年。

ヘルパーさんという職種について、勉強したい!と思ってこの座談会に参加させていただきました。


最初に参加者の自己紹介。


名前、職種、ヘルパ―のいいイメージ、ヘルパーさんの悪いイメージ、ヘルパ―さんへ一言


を各自が発表していきました。


ヘルパーのいいイメージは?

・優しい、気が利く、連携が良い、向上心がある(ひともいる)、などなど


ヘルパーの悪いイメージは?

・向上心がない、消極的、理解が低い、・・・などなど



①実際のヘルパーの仕事


標題とは少し内容がずれていたように思いますが・・・、

訪問介護事業所を立ち上げた『Sさん』の、今に至るまでをお話ししてくださいました。


本来は、サービス提供責任者(『サセキ』と略すそうです)とは、

利用者さんの状況を把握し、

どんなサービスを提供するか?

どのヘルパーさんにいつ行ってもらうか?

など、訪問介護のサービス全般を管理される人。


事業所では利用者さんの情報がきちんと保管されていて、

その情報は随時更新されるべきである。(アセスメントとモニタリング)

利用者さんの情報に変更があれば、(ものの位置が変わる、利用者さんへの対応が変わる、など)

ヘルパーさんから報告が上がり、サービス提供責任者に報告をされる

というシステムが本来のあるべき姿であるが、そのシステムがうまくいかないこともある。


Sさんの昔所属していた事業所がその体制が整っておらず、

当時ヘルパーだったSさんは、いきなり翌日の訪問先を告げられて、

申し送りもほとんどなく、利用者の家に入らなければならないことが多々あった。


それではヘルパーは育たない、やりがいも感じられない、不安なサービスを提供するだけ・・・


そんなヘルパーさんを減らしたい! 

という想いで、ご自身で事業所をたちあげられました。


事業所によって方針、体制はかなり違う。本当は違うべきではないが・・・

利用者さんを一番近くで見守るヘルパー。

質を上げていく必要性は多いにあるが、

常勤ヘルパーではなく『登録ヘルパー』という制度がどうしても責任感のうすさや連携の不十分、質の低下を生み出してしまう。


しかし、事業所側としては、現実問題(経営、人材等)を考えると、登録ヘルパーの存在は不可欠・・・



そんなジレンマの中で介護の体制は日々見直されていている。

来年法律も改正される中で、どんどん利用者負担を増やされるのではないかとの不安もある。


訪問介護ができる『自立支援』をもっと考えていかなければならない。

個人ではなく、事業所として。

そのためには、優れたヘルパーの人材が必要!





と訴えておられました。



そんな中、ヘルパーさんから、一つ問題点があげられました。


・本来ヘルパーは『自立支援』なのに、利用者自身がそれを理解をしていない。

『お手伝い、家事をやってくれる人』だと思っている。

これを防ぐためには、ケアマネからきちんと利用者に説明することが必要なのではないか?


ケアマネの解答

・ケアマネは必ず説明している(はず)。でも利用者は自分のいいように理解、解釈して、

実際にヘルパーが来たら忘れてしまう。お手伝いさんになっている場合が多い。

この状況をなくすためには、介護保険を利用する前からの教育が必要。

介護保険とは何か?目的はなにか?

これを知ってもらいたいから、事業所として地域に呼びかけているが

地域の人たちは、当事者にならないと興味、関心を示さないのが現状。

でも、もっともっと働きかける必要はあるし、こうしていくしかない!


とのこと。


なるほどなるほど・・・!!


たしかに、介護保険事業は『自立支援事業』であるとわかってはいたものの

実際は、『掃除、洗濯、調理など、ヘルパーさんがやってあげている

という印象は確かにありました。



この座談会では、いろんな方の意見が飛び交っていました。


他には、夜間対応型訪問介護のスタッフからもお話しがありました。


夜間も対応できる訪問介護があるというもは、ターミナルの方を中心に必要とされているとのこと。

ご本人様だけではなく、ご家族様(特におひとりで介護をされている方)にとってとても安心なサービスだそうです。


実際は事業所、スタッフを維持するのが大変な事業であるとのこと。


『夜勤OKで、ベテランヘルパー、かつ女性』

 

というのが、夜間ヘルパーの条件だそう。


スタッフの確保の難しさをひしひしと感じました。






私は介護について、まだまだ、本当に何も知らない!!


そう痛感させられた良い座談会でした!!


ありがとうございましたラブラブ!




サセキ とは??

http://www.helpa.jp/saseki/001.html