先日、とある大学のボート部のマネージャーに

『栄養について教えてください』と相談をうけました。


トレーニング講習会で、『すべては食から!』と言われたようで、

選手を強くするために、もっと勉強したい!!!

と、とても熱いメールをいただいたのです。


私で力になれるならば音譜と思い、後日マネージャーと会って話をすることになったのですが

気になるコメントが・・・


『体重あたり5gのたんぱく質を食べるように言われたんです。卵1日4個ぐらい食べるつもりで』と・・・


!?


一般成人は、体重あたり1~1.2g程度のタンパク質が目安とされていますし、

トップアスリートでも体重あたり2gが上限と言われており、

2g以上とっても体は筋肉合成には使われないと私は認識しております。


しかもたんぱく質のとりすぎは腎臓に負担をかけるし、痛風を引き起こす場合もある…

しかも卵5個もたべたら、コレステロールもとりすぎにならないだろうか・・・


以前私が関わっていた大学生のアメフト選手は

プロテインを飲みすぎて、20歳にして痛風発作を起こしておりました。

痛風は治らない病気なので、本当にかわいそうで。。。


スポーツ栄養学って、まだ歴史が浅いから、

これからもっと研究を進んでいくのだと思います。

だから、どのくらいのたんぱく質量を摂取するのがベストなのかは

まだまだ検証が必要なんだとは思います。



スポーツ選手は強くなりたいから

トップアスリートがやって効果が出たこととか、プロテインとか

速攻性がありそうなものにすぐ飛びつく傾向があると思います。


栄養学はあいまいで、ひとりひとり消費エネルギーも違えば

消化、吸収能力も違う。


みんなそれぞれの対応が違ってあたりまえ。


だから、

自分の体と向き合うことが大切で

自分が何をどのくらい食べたら体はどう変化したのか、

自分にとってベストな状態はどれなのか?


それを自分で日々見つけていく努力をすることが大切なのだと思います。


それを伝えるために私ができることは

基本的な栄養の知識と体との関係を伝えること。



学生さんはお金がない というハードルがあるので

食事を整えるのが大変ではあるんだけど・・・


まずはマネージャーさんの話を聞いて、

どう考えているのか、選手はどんな状態なのかを

きちんとヒアリングしたいと思いますクラッカー