今日は中学生生活2日目の日。

ちょうど今、朝のHRが終わり、数学の授業が始まろうとしている。

「初めての授業と言う事もあって緊張するね。私、小学生の時は算数苦手だったんだ。

というか全教科駄目だった(笑)神代君は勉強得意?」

「僕は算数得意だったよ。自慢じゃないけど全教科得意だった。6年生の時はテスト全部満点だったよ。」

「凄い自慢そうな顔してるじゃない(笑)へー。神代君は勉強得意なんだ。カッコいい!」

「本当?嬉しいな///カッコいいなんて女子に言われた事無いから。」

「本当。本当。神代君イケメンだし、凄くカッコいいと思うよ。」

「えっええ。あ、ありがとう///」(早瀬にイケメンって言われた・・・!じょ、冗談だよね。てか、早瀬は普通にこんな事言えるんだ。)

HR後の10分休みはデレデレした雰囲気で終わった。

「えーと、今日から数学を教える事になる、好村です。よろしく。」

ざっくりとした自己紹介をした後に、すぐに好村先生は教科書を開いてみんなに授業をし始めた。

「えっと、p4、5、6、の復習問題集をやってください。この程度の問題なら、20分ほどで終わるでしょう。」

200問もある問題を20分で終わるとかいう無責任な説明で一気に自習タイムになった。

(ん、でも本当に凄く簡単だ。これくらいの問題なら5分で終わる。)

僕はもの凄く速い手捌きで問題を解いて行った。

「神代君凄い!もう終わったの!?本当に算数得意だったんだね。この問題、解らないからよかったら私に教えて。」

「そ、そんな事ないよ。この問題はね・・・あっ」

教えてる時は気付かなかったけど、彼女との距離は、すでに2cmになっていた。

「どうしたの?そんなに顔、赤くなっちゃって。」

「あっ、ごめん(笑)最近少し風邪気味なんだ。この問題はね、公式通りにやって。」

「風邪気味?大丈夫?だから昨日も顔が赤くなることがあったんだね。それでも、こんなに早く計算できて、凄い。もうあっという間にラスト一問!ありがとう!やっぱり、神代君って頭良いんだね!」

「そんな事無いよ。早瀬さんも計算力は凄くあるから、すぐに得意になれると思うよ。」

「あ、ありがとう。神代君がそういうのなら。私頑張る!」

「うん。一緒に頑張ろう。」

彼女と会話が終わった時、ちょうど20分経過の合図が掛かった。

「20分経ちました。皆は全部解けたかな?開始から5分で素早く終わらせた神代君に

発展問題の方もやってもらおうかな。今から解いてもらったもいいかな?君ならできると思うの。」

「先生、その問題ならすでに終わっています。答えは120.72です。」

「大正解。神代君って頭いいんだね。」

それからも、早瀬に教えたりして、楽しい時間が過ごせた。

人生でこんなに楽しいと思って勉強をしたのは初めてであった。

中学校生活初めての恋愛は順調に進んでいる。

 

※ この話に登場する人物、地名などの名称はすべて架空のものです。