…。 | ドリーグランパ癌闘病記改め⇒母:アルツハイマー型認知症日記

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今週…一番親戚の間では
良くしてくれていた伯父が亡くなった
母の姉の旦那さん…79歳



心臓の弁に問題があり手術するかどうか
今年のはじめに悩んでいた



最初は体力的に出来ない…と判断されていた
しかし、検査など繰り返すうちに
これなら出来そうです…ということになった
でも、悩んだ結果
医師とも相談しリスクの方が大きいという判断になった



その手術をしないと
『余命一年』…だという



久々に聞いたこの言葉
はっきり言ってムカッ腹が立つ
何を根拠に言いやがる
言われたほうの気持ちになってみいゃ
軽々しく言うんじゃねぇ



正直言うと…そう、思った
でも、悲しきかな
11ヶ月で亡くなった



医者も適当に言ってるわけじゃないと思った
オヤジの時も余命3ヶ月と言われた
その後容態が悪くなって
余命1ヶ月と言われた



でも、これまで余命宣告を受けて
そんな期間を乗り越えて闘病してきた方
をいっぱい知ってる



それを信じてたものの
オヤジはその「余命○ヶ月」を
覆す事ができなかった



でも、伯父さんはオヤジと違って
入院してたわけでもなく
自宅で過ごし自転車に乗って移動していた
歩くと息が苦しくなる事もたまにはあったが
普通に生活していた



それが、突然亡くなってしまった
すごく悲しい



しかも…今回は
伯父さんは朝散歩に出かけ
お昼ご飯に『今日はお寿司にしよう』
ってことになったらしく
でも自宅で食べようってことで
持ち帰り用にと買い物に出かけた



しかし、お昼を過ぎても帰ってこない
心配であたりを探したけど見つからない



そうしたら…警察から電話が鳴ったんだって
『旦那さんが…』



散歩に出かけ買い物をし
ちょっと疲れたので公園で休憩を
していたらその場で倒れこんで
近くに居た人が救急車呼んでくれて病院へ
運ばれたが…手遅れだった



死因は『心筋梗塞』だと



病気を患っていたし
それが原因だとわかっていた



しかし、
外で、公園のベンチで倒れていたという事実
事件などの可能性も調べなければならない
警察の事情がある
99%死因が病気や発作だとしても
自宅や病院じゃない限り
そういうことになる



亡くなったと知らせを受けたのが夕方
この後『検死』が済まないと
自宅には戻れない…と



『検死』という言葉
テレビの中ではよく聞くが
現実のものとして使うのは俺は初めてだ



結局…夕方知らせを受けて
俺も仕事終わりに伯母さんの家に
母親と向かった



でも、知らせを受けたものの
伯母さんは実感が無い…
完全にパニックになっていた…当たり前だと思う



少しの間ほんの一瞬確認のために
伯父さんに会わせてもらったらしいが
その後は会わせてもらっていない



警察から連絡があり
検死が終った後、病院から警察に戻ってきたら
遺体をお渡しします
そうゆう流れになります…とのこと



連絡しますので待ってください…と
でも時間はわからないって



夕方から夜になっても連絡は無い
その後娘さんが駆けつけて到着した



待てど暮らせど連絡は無い
警察ってそんなもん



待ちきれなくなって俺が問い合わせる!
そしたら今日はもう検死できない
から明日以降になる…って



何でさっき教えてくれないの?…と憤る。
でも警察ってそんなもん
相手の立場とかあまり考えてない
一年のうちの何人も処理するうちのひとりだもんね
こっちは大切なひとで家族もいるんだよ



…で、思った
明日も検死が終って引き渡してもらえるのが
いつになるかわからない



今日のうちに会わせてもらおう



言いたくは無いがオヤジのときもそうだったが
『死後硬直』ってのがはじまってくる
どんどん顔が変わってしまったりするので
今日、会わせてもらいたい
いつもの、あの恵比寿様のような
おおらかな笑顔をした伯父さんに
今のうちに会っておこう



警察から病院の連絡先を聞く
ゴリ押しでもなんでもやるしかない
事情をこんとんと話す



そして…会うことが出来ることになった



しかし、よく考えると
こっちから会いたいとお願いしないと
結局は会えなかった



警察も…会いたいと言わなかったから
『会うことは可能ですよ』…と
言わなかったんだとおもう



老人の二人暮らしで夫が亡くなった
しかも公園で自分が見ていない所でだったら
驚き、受け入れられず、そしてパニックになること位
素人でも想像がつく



そして『検死が済まないと引き渡せない、後で連絡します』
…とだけ言われたら伯母さんテンパっちゃってるし
会えないのかな…って思っちゃうよね



なんだか世知辛い世の中だなって思った



ひとこと…言ってくれても
よかったんじゃないの?…って思う



亡くなったあと連絡受けて
丸一日以上会えないんだもんね



受け入れたくても受け入れられない状態なのに…
しかも会えないなら余計だよね



何して待ったらいい?
そうゆう気持ちで待つと思う?



まぁ…警察や病院に
八つ当たりしてもしょうがない



こちらからアクションしないと
えらい事になるな…恐いな…と思った



でもね…おじさんは伯母さんと一緒に
食べようと思った『お寿司』にぎってたんだって



残された遺族はショックで食べ物なんか
喉も通らないことがよくある
まぁウチもそうだった
それで体壊すのが一番よくない
故人もそんなことは望んでいない



でも、その『最後のお寿司』は
伯母さんは泣きながら食べていたよ
よかったとおもう
伯父さんが伯母さんのために
買って帰ろうとおもった思いのこもったお寿司



安心しておじさんッ!
おばさんちゃんと食べてたよ♪



伯母さんの家からの帰り
もう遅かったけどオヤジの墓に行った
中には入れないけど壁際に立ってるから
道路沿いから手を合わせた



オヤジ…おじさんそっち行ったから
仲良く案内してあげてくれよな
よく母方の実家で正月とか
集まった時オヤジとおじさんの
大きい声で笑いながら飲んでたよな♪



オヤジもおじさんも
天国から家族を見守ってください♪