しばらくはトレーニングと関係ない記事を書くよーー。トレーニング関係の人はさよーなら。


さて、「絶世の美女」と言われれば必ず引き合いに出されるのが「モナ・リザ」である。しかし子供のころにモナ・リザを観て、「えぇーー」と思った人、私だけではないはずだ。

「大人になれば、モナ・リザが美人だと思えるようになるはずだ」。そう思って30年ほど経ったが、未だに納得できていない。

そんなときに、「アイルワースのモナ・リザ」の存在を知った。観た瞬間、涙がこぼれそうになった。美術史家がどう言おうと構わない、私にとって、これこそ本当のモナ・リザである。

レオナルドがモナ・リザを描き始めたのは1503~1504年。完成には4年を費やしたという。モデルはリザ・デル・ジョコンド。1479年生まれである。
だからモナ・リザのモデルは当初25歳、完成時には20代後半だったはず。しかしモナ・リザを観ても、どーにもそうとは思えないのだ。
$ランボー、クレー、モーツァルト あるいは不思議の環


興味深いことに、ラファエロがモナ・リザを模写したものが残っている。それがこれだ。こちらならギリ、20代後半と言われても納得できそう。
$ランボー、クレー、モーツァルト あるいは不思議の環

この模写には、両端に「柱」が描かれている。しかし本家モナ・リザには柱が描かれていない。これについては、「両端が切り落とされた」とか「模写のときに付け加えられただけ」などの解釈がある。

そして1913年、ある貴族の家から発見された絵。それがこの「アイルワースのモナ・リザ」である。

$ランボー、クレー、モーツァルト あるいは不思議の環

両端に柱が描かれ、モデルの年齢も納得。そして何より美しい。

ルーブルにあるモナ・リザは、モデルの10年後を推測してレオナルドが描いたものだという説もあるそうだ。

現在はスイスの金庫に保管されている「アイルワースのモナ・リザ」。模写だという説のほうが有力なようだが、私にとっては、こちらこそ本物である。

ちなみに私が一番好きな女性の肖像画は、エマ・ハートをモデルに描いた「キルケに扮したハミルトン夫人」。

$ランボー、クレー、モーツァルト あるいは不思議の環

ハミルトン氏は、こう言ったという。「彼女はこの世のなにものよりも素晴らしい。その独自の美しさに匹敵するものは、古代の芸術にも見あたらない」。

http://ameblo.jp/doronjo7/entry-10226138035.html