前回の記事で「昔はイケメンだった」と書いた。当然、私の真意は「いや、いまでも少しはイケてますよ」と誰かがフォローしてくれることを期待してたわけだが、24時間経過した今でもいっこうにコメントはない。
とても傷ついたので、「私とベンチプレス」編は今回で最終回である。ちょうど13回目でキリがいいし。
さて上腕三頭筋がブチ切れた瞬間、冷汗が後から後から出てきて止まらない。断裂の痛みには慣れているのだが、この痛み、そして切れたときの感触は、いつものときと少々違う。
「バチッ!」という音のあと、「ブルルーーン」という音が続いた。
前者はおそらく筋肉が切れるときの音。後者はおそらく筋肉が完全に骨から外れて、短く巻き戻されていくときの音。
選手生命の終わりを告げる音でもあった。
しかし、人生をささげたボディビルである。そう簡単に諦められるものではない。左腕が伸び切らず、ロクに力が入らない状態ではあったが、なんとかトレーニングを続けていった。数年後には230ポンドの体重でスーパーヘビー級に出場。
身体はダメダメであったが、左腕以外のバルクは悪くなかったと思う。
しかしこのときでも、ワンハンドのオーバーヘッドエクステンションをやってみると、右に比べて左は3分の1程度の重量しか扱えない。しかも肘を伸ばしきれない。
ベンチプレスは160kg程度でもギリギリ。このあたりから、「勝ち逃げ人生」への誘惑が頭をもたげてくる。
自分で言うのも何だが、ボディビルダーとしては十分な実績を積むことができたし、トレーナーとしても成功できた。もう、身体に負担をかけてコンテストに出る必要はないのではないか。
トレーニングは健康管理程度、ある程度のバルクが維持できればいい。あとは仕事に集中。
そんな感じで数年が過ぎる。
しかし、飽き足らなくなってくる。ぬるま湯の毎日に倦んでくる。40歳になるまでに死んでもいい、そう思ってトレーニングしていたときのヒリヒリするような毎日の充溢感が、また欲しくなってくる。
若いころに夢を持って生きてきた男だったら、きっと分かってもらえるだろう。夢を諦めて普通の日常を送っている毎日でも、ふとしたときに、心の奥底でくすぶっていた夢の残り火が、また燃え上がる。
もう一度、コンテストに出場したい。できれば全盛期を超える身体で。
そのきっかけとして、今回のベンチプレス・イベントは格好のものだった。7月7日、最低でも200kgは挙げて、復活への狼煙としたい。
とても傷ついたので、「私とベンチプレス」編は今回で最終回である。ちょうど13回目でキリがいいし。
さて上腕三頭筋がブチ切れた瞬間、冷汗が後から後から出てきて止まらない。断裂の痛みには慣れているのだが、この痛み、そして切れたときの感触は、いつものときと少々違う。
「バチッ!」という音のあと、「ブルルーーン」という音が続いた。
前者はおそらく筋肉が切れるときの音。後者はおそらく筋肉が完全に骨から外れて、短く巻き戻されていくときの音。
選手生命の終わりを告げる音でもあった。
しかし、人生をささげたボディビルである。そう簡単に諦められるものではない。左腕が伸び切らず、ロクに力が入らない状態ではあったが、なんとかトレーニングを続けていった。数年後には230ポンドの体重でスーパーヘビー級に出場。
身体はダメダメであったが、左腕以外のバルクは悪くなかったと思う。
しかしこのときでも、ワンハンドのオーバーヘッドエクステンションをやってみると、右に比べて左は3分の1程度の重量しか扱えない。しかも肘を伸ばしきれない。
ベンチプレスは160kg程度でもギリギリ。このあたりから、「勝ち逃げ人生」への誘惑が頭をもたげてくる。
自分で言うのも何だが、ボディビルダーとしては十分な実績を積むことができたし、トレーナーとしても成功できた。もう、身体に負担をかけてコンテストに出る必要はないのではないか。
トレーニングは健康管理程度、ある程度のバルクが維持できればいい。あとは仕事に集中。
そんな感じで数年が過ぎる。
しかし、飽き足らなくなってくる。ぬるま湯の毎日に倦んでくる。40歳になるまでに死んでもいい、そう思ってトレーニングしていたときのヒリヒリするような毎日の充溢感が、また欲しくなってくる。
若いころに夢を持って生きてきた男だったら、きっと分かってもらえるだろう。夢を諦めて普通の日常を送っている毎日でも、ふとしたときに、心の奥底でくすぶっていた夢の残り火が、また燃え上がる。
もう一度、コンテストに出場したい。できれば全盛期を超える身体で。
そのきっかけとして、今回のベンチプレス・イベントは格好のものだった。7月7日、最低でも200kgは挙げて、復活への狼煙としたい。