Green Tea Prevents Obesity by Increasing Expression of Insulin-like Growth Factor Binding Protein-1 in Adipose Tissue of High-Fat Diet-Fed Mice.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22416799

IGFBP-1の発現を増加させることにより、緑茶は肥満を防止する。

IGFBP-1というのは、IGFと結合するタンパク質の一種。IGFってのは「インスリン様成長因子」のことだけど、このブログの読者には説明不要かな?

で、IGFBP-1がIGFと結合することで、普通は不活性状態となって血中から消失するため、IGFの作用は阻害される。ただしIGFBP-3なんかは血中にIGFと結合した状態で存在し、IGFの半減期を長くして、作用を強化するように働くこともある。

面白いことに栄養状態が悪いとき、IGFBP-1は増加し、IGFBP-3は減少する。

となると・・

もしかすると、緑茶は体脂肪減少への効果は強いけど、筋肥大には悪影響があるのかもしれない。今後の研究が待たれるところだ。

ただしIGFBP-1のレベルが低いと、すい臓がんや大腸がんの危険性が高まる。もはや筋肥大より健康を重視する私としては、緑茶を飲み続けることになるだろう。