小説を読むとき、読者にとって一番重要なのは「ストーリー」である。

音楽を聴くとき、聴き手にとって一番重要なのはその音楽を聴いて想起されるなにか、である。

絵画を鑑賞するとき、観るものにとって一番重要なのはその絵画が訴えてくるなにか、である。

しかし、小説はその「文体」がダメだったら、ストーリーがどんなに良くても評価は落ちてしまう。

どんなに深みのある演奏がなされても、音が悪ければその音楽は評価されない。

素晴らしい含蓄のある絵画であっても、埃をかぶっていてはその本質は理解できない。

なんでこんなことを書きだしたかというと、素晴らしく映像の美しい映画を観たからだ。

NINE
http://nine-9.jp/

「シカゴ」と同じ監督だと言えば、だいたいどんな内容かは分かるだろう。イタリアを舞台にしたミュージカル映画であり、一人の天才映画監督を巡っての人間模様を描いた映画でもある。

ストーリーとしてはツマラン。しかしペネロペ・クルスやニコール・キッドマン、ファーギーらの美しくかつエロティックな演技、ダンスを観たが最後、男も女も心奪われるはずだ。

ブルーレイで観られる人はぜひ。できれば大画面で。
$ランボー、クレー、モーツァルト あるいは不思議の環