前回の日記でタンパク質の含有量が変わってくるという記事を紹介した。

ついでなので、プロテインスコアアミノ酸スコアの違いについても書いておこう。


プロテインスコア。これは1957年にFAOによって算定されたもので、これが一番信頼できる。


タンパク質の質についての実験をはじめて試みたのはアメリカのトーマス。これは1909年のこと。

彼は「ジャガイモ群」と「小麦群」、「牛乳群」の3つの群に分け、それぞれ与えたタンパク質と、尿中に排泄された総窒素量を比較した。


すると、人間が要求するタンパク質の最低量を供給するために必要な量が、それら3種類のタンパク質で、大きな違いがあったのだ。


そこで彼は、「食品のタンパク質の一定量が、人間のタンパク質要求量の何%を満たすか」という数字について考えた。

この数字を、トーマスは「プロテインスコア」と呼んだ。


さてプロテインスコアにおいて、卵とシジミは100点である。サンマは96点だ。イワシは91点、アジは89点。そして鶏肉は87点、牛肉は80点、牛乳は74点、サケは66点、。。。


ちなみに大豆のプロテインスコアは56点だ。



時は流れて1973年。FAO/WHO合同委員会は、「アミノ酸スコア」という新しい概念を打ち出す。


大豆のアミノ酸スコアは100点だ。

ちなみに牛乳も鶏肉も豚肉もサケもアジも100点だ!!


なぜそうなったのか。


ヒント:政治的事情


まぁとりあえず、「アミノ酸スコアは信じず、プロテインスコアのほうを信じよう」とだけ言っておきます。