さてD-α-トコフェロールであるが、脂肪酸の酸化を抑えるためだけならば、一日に100IUも摂取すれば十分である。
ただし普通の食事では10IUもとれるかどうか。
だから、サプリメントとしての摂取が必須となる。で、どうせサプリメントで摂取するならば、加齢臭対策だけでなく、抗老化や抗生活習慣病に必要なだけの量を摂取してはどうだろうか。
人間のカラダは、なんども細胞分裂を繰り返している。しかし活性酸素の影響などでDNAの複製にエラーが生じ、正常に分裂できなくなる。
それを「ヘイフリックの限界」と呼ぶ。
しかしビタミンEを大量に摂取することで、ヘイフリックの限界を延長できる、という実験を行ったのが、老化学の太祖であるハーマン教授だ。
つまり、理論的には大量のビタミンE摂取により、寿命の延長に効果があるはずなのである。
とは言うものの、数多く重ねられているビタミンEの実験では、思わしい結果が出ていない。逆に死亡率が上がるというメタ・アナリシスの結論も少し前に紹介されて話題になった。
実は、D-α-トコフェロールだけでは問題があるのだ。ビタミンE全体のバランスが必要であり、」特にγトコフェロールを十分に摂取する必要があるということが、最近の研究では明らかにされつつある。
つづく。