さて、6人の医学者たちは、どのようにして断食の問題点を改良したのか。
まずは筋タンパクの分解について。その方法は、
一日に良質なタンパク質を70gとる
ことだった。良質な、とはプロテインスコアが高いということだ。具体的には肉と魚、プロテインである。
肉や魚には脂肪も含まれるため、実際の摂取カロリーとしては一日に370kcalだったという。
もっともプロテインスコアが高い食物は、卵である。だからこれは卵に置き換えてもいい。
そして水分やミネラルの消失を防ぐため、
一日に食塩を6gとる
ことも追加した。
さて、70gのタンパク質と6gの食塩。これを10日間続けた結果、4.0~6.8%の体重が減少したという。
つまり体重が100kgだったら、4.0~6.8kgの体重が10日間で減ったということだ。
ということで、VLCDの原型ともなるこの実験。大いに参考にして欲しい。
さて、この研究がおこなわれたのは1975年のこと。言うまでもなく、この減量法では空腹がひどいだろうし、おそらくは筋肉量も減っている。
空腹感を抑え、筋肉の減少も最低限に抑えるにはどうするか。
・・・について書こうと思ったのだが、タダで書いちゃうのはもったいない。
山本流VLCDとして、某メンバーページのコラムで発表しよう。