ジメジメした蒸し暑い日が続く日本の夏。こんな時季は音楽でも聴いて心を潤そう。


涼しげな音楽、と言えばリヒァルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」あたりが思いつくけど、もっと芸術性の高い曲で・・と考えて、すぐに思い浮かんだのがモーツァルトのピアノ協奏曲第27番、K595。


至高の高みにある「クラリネット協奏曲」と同じ系列の、美しく、それでいて明るく、しかし澄明な哀しみをも感じさすモーツァルトの長調。


色に例えるなら、透明な白。バラに例えるなら、アイスバーグ。



ランボー、クレー、モーツァルト あるいは不思議の環



ここまで書いてみて、私の好きな音楽をバラに例えてみたらどうなるかな・・とイタズラ心が沸いてきた。


まっさきに思いつくのは、やっぱりモーツァルト。それも「フィガロの結婚」。こんなに幸せな音楽は、フィガロの後にも先にもない。色に例えるなら、そう、ピンクであろう。


では「フィガロの結婚」をバラに例えるなら?


一も二もない。「マダム・フィガロ」で決まりだ。


ランボー、クレー、モーツァルト あるいは不思議の環


モーツァルト以外では・・このブログに書いてこなかった曲から選ぼう。そう、ラフマニノフのピアノ協奏曲第三番。


このラフマニノフのコンチェルトは、華麗にして妖艶。特に第一楽章のOssiaのカデンツァは、それを聴くもの誰もが心奪われる絢爛豪華な音の饗宴だ。


バラに例えるならば・・バロン・ジロー・ド・ラン。


ランボー、クレー、モーツァルト あるいは不思議の環


もう一曲だけ。


そう、大曲ばかり挙げてきたから、最後は小品を。野に咲く可憐な花のような、フォーレのノクターン。「夜想曲 第5番 op.37」を。

ショパンの最上のノクターンにも劣らぬ美しさと情緒を秘めたこの曲を、私の一番好きなバラに例えよう。



フェルディナンド・ピシャール


ランボー、クレー、モーツァルト あるいは不思議の環