Part1で紹介した新聞記事の通り、本来なら妊娠の1年前から要注意とすべきところを、マグロ消費が減ると困る(水産業界が困る)ため、妊娠後の注意で十分だとトンデモない結論に持って行ったのが、食品安全委員会。



食品安全委員会というのは、食品の安全を考える委員会だと思うのだが、どうも違うようだ。水産業界のことを考える委員会のようだ。


さて、他の国ではどうだろう。ここによくまとまっている。

http://jccu.coop/food-safety/qa/qa02_02.html


カナダでは「すべての人が、メカジキ、サメ、マグロの摂取は週に1食以下とすべき」としている。魚にはメリットもあるので、これはやりすぎかもしれないが、このように注意喚起している国もあるということは知っておいていい。



なお日本生活協同組合連合会が出した意見書に、こんなことが書かれている。



(3)メチル水銀のリスクについて誤解されるような表現をしないこと


 注意事項案では、「この胎児への影響は、例えば音を聞いた場合の反応が1/1,000秒以下のレベルで遅れるようになるようなもので、あるとしても将来の社会生活に支障があるような重篤なものではありません。」と書かれていますが、メチル水銀の健康影響が非常に小さいものであると誤解される可能性があります。メチル水銀の影響は摂取量・蓄積量によって異なり、摂取量が多ければ、より重篤な影響が出る可能性があります。


 この「反応が1/1,000秒以下のレベルで遅れる」というのは、フェロー研究において中枢神経の発達を見るために行なわれた試験項目のひとつである聴性誘発電位の遅れを取り上げたものに過ぎません。フェロー研究では結論として、言語能力、注意力、記憶力に影響が見られたと報告されていることをわかりやすく説明すべきと考えられます。


http://jccu.coop/food-safety/opinion/opinion_050922_01.html



まだまだ続くよ~~