「部分痩せは不可能」というのが運動生理学の常識。それはなぜ?



 体脂肪はカラダがエネルギーを必要としたときに、脂肪細胞から飛び出して、最終的にエネルギーとなって燃えていく。

エネルギーを必要とするのはカラダ全体だから、この「脂肪が飛び出る」ときも、カラダ全体から少しずつ脂肪が飛び出るはず。お腹だけとかお尻だけから脂肪が飛び出るはずは無い、というけれど・・

 

 ここで二つの疑問。





1:なぜ女性は男性よりもお尻や太ももに脂肪が付きやすいのか。また、それらの脂肪は、なぜ落ちにくいのか。



2:なぜ前腕(肘から先)よりも二の腕の方に脂肪が多いのか。また、ふくらはぎよりも太もものほうに脂肪が多いのか。





 まずは疑問1から。女性は妊娠や出産に備え、子宮に近い部位に脂肪を溜め込み、

 出産に必要なエネルギーを蓄えることができるようになっている。しかしお腹に

 脂肪が付いてしまうと、かえって胎児の成長を邪魔してしまう。

 

 そこで、太ももやお尻にしわ寄せが行くということなのであ~る。ダイエットした

 場合も、そこの脂肪は本能的にカラダがキープしようとしてしまうため、なかなか

 落ちにくい。


 で、これは女性ホルモンの作用。


 では、女性ホルモンが減ればお尻や太ももの脂肪は減るの? 


 はい、その通りなのですよ。閉経を迎えると、そのあたりの脂肪が減りやすくなる。

 おばあちゃんになると、お尻や太ももも細くなってくるんです。


でも、おばあちゃんになるのを待っているわけにもいかないよねぇ・・


そこでどうするか。



つづく