虎キチ、次男を誤解する | 泥棒猫の言い分

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私は虎キチの話を聞いていくうちに、独特のパターンが存在することに気づき始めました。

 

「フォルダ名」だけで中身のない「ファイル」が存在する、ということです。

 

 

 

 

 

どういうことかと言いますと、例えば、少し前に書いた、

 

「モラ美は家事は完璧」「モラ美はウソは絶対につかない」

 

など。

 

 

 

虎キチは、この言葉はこまめに繰り返すのですが、裏付けとなる具体的な内容を語りません。

 

例えばこんな風に家事してるから偉いと思う、感心する、工夫が上手い、能率よくこなす、買い物がこんなふうに上手、とか。

例えば絶対に信じられないことを聞いたけどモラ美の言った通りだった、あの時モラ美以外は違うことを言ったけどモラ美の言うことだけが正しいことがあとでわかった、とか。

 

そうした、「実績」や「根拠」に基づかない上に、まるでテンプレのように同じ言い回しを繰り返す。

と言うか、同じ言い回ししかしない。

(よくよく聞くと、モラ美の家事はかなりの悲惨さなのは以前お書きしました。そしてモラ美はどうやら妄想性の虚言癖があり、虎キチはそのウソを信じ込んで何度も恥をかいています。この彼女の虚言癖はのちに本編に現れることになります)

 

 

 

 

私はこれらのことはすべて、モラ美の言った言葉をなぞっているだけなんだと判断しました。

その、なぞり行為によって、脳内神経を太くしていくと言うのか、自己暗示を強化するシステムです。

 

 

 

 

そうだとすれば、それらの言葉がいかに「真っ赤なウソ」なのかが明らかになってくるのです。

 

 

 

 

 

そして、そのおかしな「フォルダ名」にこんなものがありました。

 

「下の子は感受性の高い子だから」

「下の子は心の優しい子だから」

 

 

 

 

 

 

 

最初に聞く限りは、ふ~ん、でしかありませんでした。

しかし、これもモラ美情報と同じく、作りがおかしいことを感じ始めました。

 

 

 

 

 

まず、

虎キチ、お兄ちゃんの話はひんぱんにするのです。

絶対猫ちゃんと気があう!ともよく言っていました。こんな会話した、など聞かせてくれました。他愛のない話がほとんどでしたが、情報が増えるとかなり人間性の多くが見えてきます。

 

しかし、

弟くんの話は、ほぼしません。

 

しても、こんな話です。

 

「小学校からまた呼び出しがあったんだ、下の子がイジメやったって。もう小学校上がって何回目かなあ」

 

「脇腹が痛いんだよ、下の子に殴られて。アイツ、いつもいきなり殴ってくるからよけられないんだよね~、小1のくせして身体デカいし力も強いからコワイわ」

 

「アイツお兄ちゃんとかにも殴りかかるからね~、お兄ちゃんがやり返そうとしたらいつも、こんな小さい子にやめてやれよって止めなきゃだから大変だよ」

 

「元気すぎるのかな~、家のハムスターとかもいじめるし」

 

「欲しいものがあるといつまでも言い続けるからね~、買わないとふてくされるし面倒アイツは」

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがですか。

 

どこが、「感受性の高い」「優しい」子なのでしょう。

 

しかし、

虎キチは本気でそう思い込んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、

子どもは二人とも引き取るべきだと考えていました。

しかし、それはまだ虎キチ一家の情報が少ない段階の決意でした。

 

下の子は、引き取りたくない。

 

私はそう、思いました。

 

虎キチにも、この、私の見立てを伝えなくてはいけない。

 

しかし、モラ美の話ですら石橋を叩く注意深さでしていかなくてはならないのに、そんな小さな子に悪魔的な素養がある、しかもそれが血を分けたあなたの子、そんなことがどうして言えるでしょう。

残酷すぎるし、そんなことを言う私の常識が疑われてしまう。

 

 

 

 

 

 

細心の上に細心の注意で、これは伝えるべきだと思いました。