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虎キチの話を聞いた私は、第一声で、こう言いました。
「殴って、止めへんかったん?」
「……」
「なんで、殴って、止めへんかったん?
私なら、殴るわ。
もう。泣いて謝っても、死ぬ直前くらいまで、殴るわ。
お前やってんの、こういうことやぞ、
またやったら同じ目に遭わすぞ、って言うわ」
この時の私は、ものごとを単純に捉えすぎていました。
今でも確かに、同じ意見ではあります。実は先日も、お兄ちゃんの虐待について話していた時、私は全く同じことを虎キチに言いましたから。
しかし、
虎キチがそれまでこのモラ美に、殺しかねない暴力を振るって恐ろしくなり、それでもモラ美が行動を改めないので、もうモラ美と理解し合うことの一切をあきらめたこと
(つまりモラ美はまともな会話もできない上に、恐怖や暴力で制御できる人間ではないということ)
虎キチが、モラ美に対して絶対服従のマインドコントロール下にあること、
それを、私はまだ、知りません。
虎キチは、女性に優しい人です。
弱者である女性に暴力を振るうなんて最低のヤツがすることだと、よく言っていました。
だからって、
女より子どもの方がどう考えたって弱いだろ!
子どもに対する暴力。
一番、あってはいけないこと。
子どもは人間で、家畜ではない、
言葉も通じるし尊厳もある、
人間なのです!
小さかろうとまがうことなく、
人間なのです!
これは、虎キチにすら言っていなかった初めての告白。
私はこの時、虎キチを、
見下げました。
軽蔑しました。
どうしようもないクズだと思いました。
ボア・ハンコックより見下げたかったのですが私、背筋堅いので叶美香さんには負けました。あれ、今すっごい真面目な話してるんだよね?
嫁の尻に敷かれて、DV妻から子どもを守ることすら出来ない、同情の余地ゼロの情けない男だと思いました。
嫁が悪いししょうがないなんて、なに責任転嫁してんだよ、オメーも同罪だよ!
子どもを虐待するという、私的には最凶の悪業を放置しているどころか、一端を担っている、父親の風上にも置けない、絶対、親になどなってはいけない、最低の類いのクソ男。
そう思いました。