ドロドロ。 ~第5話~
自分が死んでしまう想像をしてみる。
親は泣くだろう。
しかし、哀しくて泣くのか。
自分達の育て方を否定された事が悔しくて泣くのか。
どっちなのだろう。
咲子は涙を拭き、布団に包まり空想に耽る。
空想の中の自分は何時も優等生で親から必要とされる人材だった。
学校が始まるまでの間はパラダイスだ。
宿題が無い上に休みが長い。
咲子はいつになく軽い足取りで英樹の家へ向かった。
さっき起きたかの様な頭で迎えてくれた英樹は何も言わず頭を横に振り、家の中に入る様に進めてくれた。
英樹の部屋に入ると、一人の男の子がテレビのリモコンを持ちながら英樹と同様、先程起きたかの様な頭をしていた。
「あっコイツ今度一緒の中学に通う塾の友達の健吾」
軽く頭を下げた彼はすぐに視線をテレビに戻した。
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しかし、哀しくて泣くのか。
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どっちなのだろう。
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さっき起きたかの様な頭で迎えてくれた英樹は何も言わず頭を横に振り、家の中に入る様に進めてくれた。
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