ドロドロ。   ~第4話~ | ドロドロ。         ・・・・・・・・小説・・・・・・・・

ドロドロ。   ~第4話~

まただ。
また自分ではない自分が見ている。
父親に殴られている。
顔を避け、物で体を殴る。
母はそれをざまあ見ろと言わんばかりの顔をして見守っている。

いつしか両親を心の中で呼ぶ時に「この人達」と呼ぶようになった。
この人達は何の為に暴力を振るうのか解らない。
私はこの人達に暴力を振るわれる前に一度も言葉で説明を聞いた事が無い。
言葉で説明した上で反抗する訳ではない。
暴力と言う形で私に理由を教える。
何故という理由をこの人達は言葉で話せないんだ。
いつしか私が手伝いをする理由は「殴られるから」になっていた。

20歳前後の私が12歳の私を見つめる。
涙が止まらない。
何故、この人達は私を殴るのか。
私の存在はいらないのか。
私を殴る事が快感なのか。
私はそんなに悪い子なのか。
私より自分のプライドが大切なのか。
私を愛していないのか。

体の震えが止まらない。
哀しい。
寂しい。
誰か止めて。
暴力を止めて。


殴られた後、20歳前後の自分は自然と消え去る。
窓から夜空を見上げる。
今日の星は一段と美しい。

夜空だけが傷ついた私の心を癒してくれる。
親と言う存在に抱きしめてもらった記憶は無い。
兄弟は姉と弟で十分だったんだ。

私なんて要らない。
死んでしまえばいいんだ。


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