ドロドロ。 ~第1話~
足元の石を蹴る。
そして蹴った石の所まで行き、また蹴る。
それを数回繰り返して今日はどんな修行をしてから学校へ行こうか考える。
このまま石が行く方へついていこうかと考えた時、石が溝に嵌まった。
しゃがみこんで溝に嵌った石を見つめる。
涙が込み上げる。
学校にも家にも帰りたくない。
ランドセルを道端に置き、その上にお尻を下ろす。
スボンを膝まで捲り上げ痣のある場所を擦る。
痛い。
兄弟は3歳離れた姉と年子の弟がいる。
姉は中学校3年生で一番成績の良く、世間一般の悪いと言われる様な事は一切しない優等生だ。
弟は高森家の後継ぎで兄弟唯一の男の子。
成績は良くは無いが可愛がられている。
私は成績が悪く、宿題、手伝いをしない悪い子だ。
ピアノ教室に通わされても練習をしない為、すぐに辞めさせられる。
可愛くない子だ。
今日は昨日やった漢字テストの採点が出来上がる日だ。
また0点をとって皆の前で先生に叱られ、廊下へ立たされる。
「私は0点をとりました」というボードを持って。
ランドセルの上に座り皆が走ったり、笑いなら歩いたりしながら学校へ向かう風景を眺める。
殴られても、蹴られても、髪の毛を引っ張られても痛くない修行をしてから学校に行こう。
足に爪をたて思い切り力を入れて引掻く。
蚯蚓腫れができる。
髪を思い切り引っ張る。
数本髪が抜け落ちる。
両手を両目の前に持ってきて何も見えない修行をする。
そして修行が終わると空を見上げる。
いつも空は私を慰めてくれる。
今日も頑張れる。
立ち上がってランドセルを背負う。
今日は午後から卒業式の予行演習だ。
後1日で小学校ともおさらばだ。
毎朝この道を通るのも後1日。
学校に着くとランドセルの中身を机の中に入れ、ホームルームの時間を待つ。
窓から見える木の葉はあと3枚。
まだ落とさないでと言わんばかりにしがみ付いている。
ドアの開く音がして学級委員長の「起立」と言う声が教室に響き渡る。
先生は予想通り漢字テストを配り始める。
「高森前へ」
そう言われた私は素早く先生の座っている教壇の前に行く。
「あんたは何回0点とる気なんや?田中なんかみてみ?毎回100点やで?勉強しなあかんていってるやろ?何故しない?」
答える事が出来ない。
何故なのか自分自身も解らない。
何度叱られてもやろうという気が起こらないからだ。
私の頭の中で先生は腹話術の人形に変換される。
ただ、人に動かされておしゃべりを続ける。
それに私は相槌をうつ。
廊下で立ちながら色々な妄想に耽る。
テストで100点をとって皆の脚光を浴びる。
先生も誉めてくれる。
母は私を抱きしめ「咲子は凄いね」と言ってくれる。
1時間目が終わり教室に入る。
窓から見える木に目をやると残り3枚の葉は散っていた。
私は明日、この学校を卒業する。
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そして蹴った石の所まで行き、また蹴る。
それを数回繰り返して今日はどんな修行をしてから学校へ行こうか考える。
このまま石が行く方へついていこうかと考えた時、石が溝に嵌まった。
しゃがみこんで溝に嵌った石を見つめる。
涙が込み上げる。
学校にも家にも帰りたくない。
ランドセルを道端に置き、その上にお尻を下ろす。
スボンを膝まで捲り上げ痣のある場所を擦る。
痛い。
兄弟は3歳離れた姉と年子の弟がいる。
姉は中学校3年生で一番成績の良く、世間一般の悪いと言われる様な事は一切しない優等生だ。
弟は高森家の後継ぎで兄弟唯一の男の子。
成績は良くは無いが可愛がられている。
私は成績が悪く、宿題、手伝いをしない悪い子だ。
ピアノ教室に通わされても練習をしない為、すぐに辞めさせられる。
可愛くない子だ。
今日は昨日やった漢字テストの採点が出来上がる日だ。
また0点をとって皆の前で先生に叱られ、廊下へ立たされる。
「私は0点をとりました」というボードを持って。
ランドセルの上に座り皆が走ったり、笑いなら歩いたりしながら学校へ向かう風景を眺める。
殴られても、蹴られても、髪の毛を引っ張られても痛くない修行をしてから学校に行こう。
足に爪をたて思い切り力を入れて引掻く。
蚯蚓腫れができる。
髪を思い切り引っ張る。
数本髪が抜け落ちる。
両手を両目の前に持ってきて何も見えない修行をする。
そして修行が終わると空を見上げる。
いつも空は私を慰めてくれる。
今日も頑張れる。
立ち上がってランドセルを背負う。
今日は午後から卒業式の予行演習だ。
後1日で小学校ともおさらばだ。
毎朝この道を通るのも後1日。
学校に着くとランドセルの中身を机の中に入れ、ホームルームの時間を待つ。
窓から見える木の葉はあと3枚。
まだ落とさないでと言わんばかりにしがみ付いている。
ドアの開く音がして学級委員長の「起立」と言う声が教室に響き渡る。
先生は予想通り漢字テストを配り始める。
「高森前へ」
そう言われた私は素早く先生の座っている教壇の前に行く。
「あんたは何回0点とる気なんや?田中なんかみてみ?毎回100点やで?勉強しなあかんていってるやろ?何故しない?」
答える事が出来ない。
何故なのか自分自身も解らない。
何度叱られてもやろうという気が起こらないからだ。
私の頭の中で先生は腹話術の人形に変換される。
ただ、人に動かされておしゃべりを続ける。
それに私は相槌をうつ。
廊下で立ちながら色々な妄想に耽る。
テストで100点をとって皆の脚光を浴びる。
先生も誉めてくれる。
母は私を抱きしめ「咲子は凄いね」と言ってくれる。
1時間目が終わり教室に入る。
窓から見える木に目をやると残り3枚の葉は散っていた。
私は明日、この学校を卒業する。
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