あ。はじめまして阿波連です。

 

友人に言われて受験の体験記をここに書くことになりました。

ついでに入学後の話も。

 

さて、どこから話したものか。。

 

 

  1.受験のきっかけ

 

まずはなぜ受験しようと思ったのかからですかね。

 

そもそも特色入試の話自体を知ったのは高1~2の頃、山極総長の顔が載ったポスターか何かを見たのが始まりです。河合塾の京大の冊子とかを見ていると、「数学特色入試の問題」とか書いてあって、なんやこいつおもろそうとおもってコテンパンにされた記憶が(笑)。

 

そもそも数学専攻は考えていませんでしたが、たまたま京大特色入試について調べてみようという気になって検索してみたらあら不思議、生物科学入試が新設されているではありませんか。

そりゃ受験したくもなります、生物が好きですし。

 

学校一の変人といっても過言ではない私は、なぜか先生たち全員に「お前は京大向いてるよ」と言われる始末。いや、出来ればその、奇人だからではなくやりたいこととかで向いてるとかいってくださいよ、、、、、

 

私の行動で問題になるのって、服脱いだり授業中スクワットしたりふらっと補講に現れたりする位じゃないですか(それがやばいといっている)

 

とりあえず京大に行きたいなとぼんやり考えていた私は、特色入試の受験を決意しました。

 

 

  2.受験に向けて

 

さて、受験したいとなった私は次にどうしたか。まあ勉強するのが普通ですが、方向性がほしいところです。受験科目とかを知らないまま闇雲に勉強しても埒が明かない。

なので、募集要項の確認から入りました。

 

口頭試問300点と共通テスト900点で決まり、口頭試問は生物学の知識を論理的に陳述する事が求められると書いてありました(今年の物も同一)。

 

提出書類は自身のこれからのキャリアについてと、興味のある分野についての関心の理由などを書いた志望理由書的な書類。このあたりは学校の先生に添削もらいながら書いたり、親に見てもらったりしながら書いていきました。

 

なんか書類に書く実績的な物ほしいよねということで理科検定を受けに行ったり、化学グランプリに参加したりといろいろ活動もしました(理科検定は春休み、化グラは高3八月までかかった)

 

そんなこんなで書類も充実していざ提出したわけですが、提出後に母校のある先生にいろいろ言われましたね。

 

「漢字ミスってるんだが」

「お前これ大学院修士課程までで博士行かないって書いてるけど、募集の目的は将来の研究者発掘だろ?お前じゃ募集要件満たして無くない?」

「お前のような奴じゃなくて本当に実績ある奴らが受かるんだよ」

 

とかね。

いや、一つ目は私が悪いけど、二つ目は一応満たすように書いたよね?三つ目に関しては受験しに行く生徒に放つ言葉かと思いました(笑)。

当時の私はこの人の話は一応聞きつつも、そもそも私の持つ教師観とは離れた人物だった事もあり聞き流すことにしました。

 

 

  3.受験勉強

 

もしあなたが受験を考えているなら気になるであろうこのパート。

といっても、特別なことはしませんでした。

 

教科書と資料集を暗記するだけ。ただそれだけです。

資料集のどこのページにどんな図が描かれていて、それは何を意味するのか。それを説明できるだけで十分です(というか、それができたので何も特別なことをしなかった)。

 

強いていえば、10月に入ってから「1日1年京大生物の過去問ラッシュ」を敢行したくらいです。毎日1年ずつ京大生物の過去問をといて、20年ぐらい遡りました。10月は生物にかかりっきりでしたね。それが後々響いてきます。

 

共通テストも普通に要求されますし、前期試験京大出願を考えていたので国語とか英語とかの勉強もしつつ9月まで過ごして、10月は直前の追い込みをかける感じでした。

 

口頭試問対策は二人の先生に頼みました。

まず、恩師といえる生物の先生にお願いして行いました。志望理由書の内容に関する知識を聞いていく形での練習形式でした。

次に、仲良しの国語の先生に通常の面接的な対策を行ってもらいました。

 

化学や生物、数学を友人に授業する事が多かったので、そこまで答えに詰まったりトンチンカンなことはいわないようなスキルがあったのが幸いしました。

 

 

  4.受験前の悲劇

 

さあ、いざ受験じゃ!であえであえー。1次の書類選考も突破し、無事面接へと駒を進めた私。

受験の1週間まえに悲劇がおきます。

 

体育の授業でバレーをしていたのですが、着地をミスってしまいました。運動はそこそこ得意な方なはずなんですがねえ。

しかし、ここでいつものアホさ加減を発動。多分このとき既に手遅れだったのでしょうが、そのまま体育に参加し続け、最終的に2kmほどの距離を歩いて帰りました。

 

いや、本当になにやってんだよって話です。

そのまま金曜日の夜、脚痛いなーと思いながら過ごし、親に明日も痛かったら病院行かせてくれという話をして寝ました。

 

そして起床。うん痛い。捻挫位したかな~と脚の裏を見ると何やら直径4センチほどの痣と、腫れた小指の根元が。。

父親付き添ってもらい病院へ行くとなんと骨折!全治3ヶ月!

 

二人とも捻挫だと思ってたので驚きもものき。1ヶ月は脚を固定しますとのこと。はあ松葉杖生活か~

 

…………あれ?これ受験会場迎えないのでは?

 

実は私沖縄に住んでいたので、受験会場には飛行機&電車&徒歩を予定していました。しかし、そもそも飛行機乗れるのか問題が起きた訳ですね。

それどころか、学校に歩いて登校できないし、塾の自習室までの移動さえ出来なく無いか?

 

その日は土曜でしたが学校があり、ちょうど3限の担任の授業に途中参加しにいきました。こちらを見るなり廊下に出てきて「お前それどうした!?」と聞いてきたあの光景は忘れることはないでしょう。

 

そのあと学校の電話を借りて特色窓口に直接電話し、当日松葉杖なのでエレベーター等の移動での配慮をお願いしました。本当に直前に申し訳ありませんでした。

 

 

  5.受験

 

いろいろあったけど、さあ受験です。

当日の私は一番目立っていた事でしょう。なぜなら一人だけ松葉杖ついてたからだよ!!!!

母校だけで無く、受験会場でも一番の奇人(少なくとも格好において)になるとは、やはり選ばれし者ということですね(?)

 

受験前日の下見の時、試験時間が約4時間(15人の口頭試問)なので、1人15分くらいだと考えていた私は、控え室で驚愕。そう、試験会場の面接室が2つ用意されている!

 

あっ、これもしかして、生物の知識と志望理由、別々でがっつり聞く感じですか?ここ3日間前者しかやってねえ!

バチくそあせりました。幸い順番は4番目、1時間弱はある。今から志望理由書読み直すか~の流れを体感2秒でこなしました。

 

そして面接開始!最初の部屋では志望理由書を問われました。1つめの質問がこちら。「2分程度で学びの報告書を要約して説明してください」。すいません、6つの内容に分けましたけど2つはど忘れしました。でも重要な内容は拾ったから許してください。将来の展望とかはちゃんと話せたのでまあよし。

 

生物知識の方は机の紙をめくると、「次の6つのうち2つを1分以内に選択し面接官に伝えよ。それぞれについて5分以内で説明せよ」と書いてありました。6つの内容はうろ覚えですが、「オーキシンの働き・生物の発生・遺伝の発現調節・五界説と3ドメイン・免疫・生物多様性の3階層」だったかな?

 

この1分間、非常に迷いました。

・オーキシンの働きは多すぎて5分で系統立てて説明できる自信が無い

・生物の発生は範囲広すぎ問題

・遺伝子の発現調節は原核はともかく真核とか、クロマチンリモデリングとかまで説明するには時間が足りない

・五界説と3ドメインについては人名と2界の時とかの菌類がどっちだったかをうろ覚え

・免疫は話すこと多過ぎ問題Part2

・生物多様性は3階層を5分もかけて説明する豊富な引き出しに自信がない

 

そうだね。プロテインだね(錯乱)。

結局私は生物多様性と免疫にしました。楽そうだったし。それに5分以内に説明しなさいだから多少短くても良いだろうし、曖昧なことをいうよりは多くを語れずとも正確な事をいえる部分で勝負しようかと。

 

ここで同級生に解説を良くしていた経験が生きました。ジェスチャーを使ったり、声色を変えてみたりと、変なことをいわないようにしつつ相手を興味を引く話し方でやっていきました。

 

説明の後、さらなる説明を面接官から求められるパートがありましたが、そこはもうウィニングランです。知識が甘かった所は「存じ上げないので推測で述べさせていただきますが~」で乗り切りました。

 

試験後、憔悴しきった状態で松葉杖で帰るのがつらかったですね。

移動もめんどくさいって事でホテルの近くで少しいいご飯を食べたのを良く覚えています。

 

これは合格後の話ですが、志望理由書の面接の時に座っていた先生が今の私の担当教員になりました。不思議な縁ですね。

 

 

  6.特色受験後と前期出願

面接が終わり、日常へ帰りました。こっからは共通テストの勉強と2次試験の勉強ですね。

共通テストの数学がアホみたいに難しくなった年ですが、2Bはどうにかしました。生物化学もまあ悪くはない。

河合や駿台のリサーチでもB判定。よしこれで京大出願するか。

 

 

 

 

 

 

とは行かないのがわたし。

訳あって絶対に浪人できない上、後期試験での北大の入学は入学後にコースを細かく選べないためあまり進学の気が起きない。行くなら京大理学部か北大総合理系入試。

 

Part4で話した10月の生物勉強のツケが回ってきました。二次試験の英語と国語が解けなくなっていたんですねー。

さてどうしようか。迷ったあげく余裕で合格できる北大に出しました。ここなら、英語0点でも受かる可能性が高かった。

 

先生方にも猛反発されましたが、そこはほら、私には私の事情がありますし。80%受かるだろうけど、その20%を絶対に引けない状態でしたから。

 

そして2月にはいり真っ先にやったのは四月は君の嘘を履修でした(笑)。精神を落ち着かせるため、必死にアニメを見ました。すっきりしたので再度勉強を再開。北大入試に向け頑張りました。

 

来る運命の日。2/15だったか。私は兄が隣の部屋でスプラしているのを聞きながら、12時の結果開示を待ちました。10分前に部活顧問から連絡来たときは心臓飛び出るかと思ったよ全く。

 

結果は合格。兄も連れてきて確認。やはり合格。そしてケーキを焼き、学校へ持って行き合格報告。

コーチと担任に一応電話で「この後学校で話します」とだけ伝えたはずが、既に合格の速報が学校で流れていた模様。あれ~~~?

 

友人の邪魔にならないよう、同級生には連絡をしなかったのですがそれが原因で私が落ちたと思い、一人泣かせてしまったのが心苦しい。ゴメンよ。

 

 

  7.入学後

 

入学後、少人数クラスの集まりがあったがすっぽかしました。漬物をつくっていたら、すっかり忘れてました。

理学部クラスの顔合わせの時、皆に爆笑されました。

 

その後、先生と1on1で顔合わせし、無事大学スタート。

 

大学は自由気ままに生きたいので、サークルや部活にも属さず、自転車で琵琶湖へ行ったり植物園へ行ったりと悠々自適な生活。履修に悩まされながらも楽しく生活をしております。

 

面接官だった先生方の授業を取ったり、授業後話しかけて仲良くなって研究室に遊びに行ったりと楽しい毎日であります。

 

 

 

  8.結び

 

ここまで長文(駄文)失礼しました。訳あって受験体験記を書くはずが、もはやただの回顧録で受験要素が少なめですね。まあ、これはこれで良しとしてくださいな。

 

もしこの記事が、特色受験を考えている人の一助になったら幸いです。