庵野秀明監督の「シン」シリーズ第三弾「シン・仮面ライダー」を鑑賞しました。
「シン・ウルトラマン」はモチーフとなってる作品「ウルトラマン」が
最後の敵やその戦いの結末だったりメフィラス星人やその他、
外せない場面が数多くあったのでかなり「原作」を思い起こさせる場面が多かったように思います。
これに対して「シン・仮面ライダー」は怪人(この映画ではオーグ)達のデザインが大幅に外せない以外には
このシーンは再現して欲しい!というような場面が少なかったので、
個人的な印象としては「仮面ライダー」よりも
庵野秀明監督の「エヴァンゲリオン」モチーフの場面が目立つように感じました。
このため「シン・ウルトラマン」の時と比べて熱心な「仮面ライダー」ファンは
「シン・仮面ライダー」には不満があるかもしれません。
「シン・ウルトラマン」のような作品を期待するのではなく
もっと「庵野秀明さんの仮面ライダー」を見に行くという心構えで行くことをおすすめしたいです。
今の技術で今の感覚で作った「仮面ライダー」を期待すると少し違うかもしれません。
さて。
見に行く時の心構えがズレていなければかなり楽しめる作品になっていると思います。
ショッカーの戦闘員が殴られると血反吐を吐くとか見る人を選ぶ描写も少なくないですし、
宇宙人だった「ウルトラマン」と違って改造人間・本郷猛は少し悩む場面があり、
爽快感には欠ける面があるなど子どもと一緒に見に行くという映画にはなってませんが。
特撮の「仮面ライダー」ではなく原作マンガの「仮面ライダー」モチーフの設定があるなど
熱心な「仮面ライダー」ファンなら別に楽しめる見方もあるかもしれません。
そこそこにおすすめです。