映画 スターウォーズ 最後のジェダイ | 沈みかけ泥舟のメモ

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スターウォーズエピソード8、最後のジェダイを鑑賞しました。

 

前作のエピソード7、フォースの覚醒でも感じた

ジョージルーカス監督時代にあったスターウォーズの「神話感」の欠如はより進みました。

 

エピソード1からエピソード6の「神話的世界観」からの脱却を狙っているのかもしれません。

 

主人公レイも敵役カイロ・レンも人間的な悩みがクローズアップされている事からも、

そんな気配を色濃く感じてしまいます。

 

神話的で壮大な世界をスターウォーズに求める方にとっては残念な流れでしょうが、

エピソード9以降もシリーズを続けるつもりで

新たなお客さんを呼び込んでいくためならば悪くない選択なのかもしれません。

 

今後はスターウォーズという器の上に家族愛とか悲恋とかジュブナイルとか

色々な物語の構造が乗っかっていくのかもしれないです。

 

さて、最後のジェダイですが。

 

今作の中心人物はルークスカイウォーカーなんですが、

これまでの作品で導き手をつとめてきたオビワンやヨーダと違って

レイやカイロ・レンを導く立場のわりには若い頃のルークそのままという感じの

自分まで悩んでしまっているキャラクターになっています。

 

その一時の気の迷いがカイロ・レンが暗黒面に堕ちるきっかけとなってしまっていたり

レイア姫達が窮地からなかなか脱出出来ない原因になったりと悪い方に悪い方に影響しているので

格好いいルークを期待している人には不評かなと思います。

最後に見せ場はやってくるのですが。

 

映像的にはクライマックスの舞台となっている惑星が白い地表の下に赤い塩の大地があるという設定で

残酷な描写はないにも関わらず戦いの凄惨さを表現したのが面白かったです。

動き回った跡が赤い血のように見えるのは、主人公側が追い詰められる物語展開と相まって胸に迫ります。

 

この状況で今回の三部作ラストエピソード9がどう決着するのか?

エピソード3やエピソード6のように三部作ラストらしい盛り上がる最後を迎えられるのか?

 

次回作への不安と期待が交錯するエピソード8でした。