- 日本人が知っている「泥棒を主人公とした物語」と言えば
アルセーヌ・ルパンやルパン三世、ネズミ小僧あたりでしょうか。
あとは児童書のゾロリシリーズとか。
探偵や刑事の有名キャラがたくさんいるのに寂しい限りです。
そんな探偵シリーズに押され気味の泥棒シリーズですが
是非ともオススメしたい泥棒の物語が
ニック・ヴェルベットを主人公とした
「怪盗ニック」シリーズです。
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怪盗ニックは依頼を受けて盗みを働くという人物ですが、
単なる盗みではありません。
「報酬は二万ドル」
「他の人にはガラクタだけれど、依頼人が必要とするモノ」
という条件を満たすモノだけを盗むのです。
どんなモノかというと……
ビルに取り付けられている会社のロゴ3つ
刑務所の囚人が壁に掛けているカレンダー
感光した映画のフィルム
ゴミ袋
二万ドルも払って盗んでもらう会社の看板にどんな意味が?
そして、ニックはそんなものをどうやって盗むのか?
どの作品を読んでも興味は尽きません。
盗み方の面白さもありますが、
依頼人にとってそれがなぜ必要なのかを調べる探偵小説の面白さもあります。
短編集なのでどれもすぐに読めますし、
ワクワクさせてくれること間違いありません。
残念なのは2013年5月現在、
出版社でも品切れで購入が難しいということです。
絶版本の復活を請け負っている「復刊ドットコム」でも
「怪盗ニック」シリーズはあまり知られていないのか
復刊を望む票が集まっておらず望みが薄い状態です。
面白い本なので多くの人に読んでいただきたいのですが。
よろしかったら復刊ドットコムへの投票をお願いしたいです。
こちらからどうぞ
泥舟、怪盗ニックのようなタイプが他にないのが不思議。