集中力はいらない? | 沈みかけ泥舟のメモ

沈みかけ泥舟のメモ

訪問していただき、ありがとうございます。

内容が定まらない更新少なめ不定期なメモ。

今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

勉強でも仕事でも「集中しろ」と言われます。
集中力のある人、集中することに価値があるとされます。

でも、脳を研究している池谷裕二さんに言わせると
「集中する」ということは生き物にとって「普通ではない」ことなんだそうです。

野生動物の生活を考えるとなるほどと思います。
たしかに食事に集中したり、狩りに集中したりすれば
自分を狙っている相手に気づくことは出来ません。
素早く危機に対処するためには集中するのではなく
「分散する」ことの方が重要です。

人間も動物であり、作業に集中することを求める環境になってから
進化の過程で言えばほとんど時間は経っていません。
集中する、という行為は脳にとって異質というわけです。

視点をずらして見る、ということは
考えるためには非常に重要なことなんですが
「集中する」なんていう当たり前と感じてしまってることさえ
疑うことが出来るんだというのは驚きです。

さらに、瞑想という行為を例にとって
「達人になると集中することなく結果を得られる」という
集中がいらないという面白い実例もあるようなのですが
ここからは是非とも池谷さんの本を読んでいただきたいと思います。

脳には妙なクセがある [ 池谷裕二 ]
¥1,680
楽天

池谷裕二さんの本は最先端の脳の研究結果を
実例を交えて面白く読みやすい文章で書いています。

政治や外交、経済など様々な問題を考える前に
まずはそれを考える「脳のクセ」を知ることは
間違った考えに捕らわれないためにも必要でしょう。

脳にだまされないために脳を知っていただきたいです。

泥舟、脳を脳が研究して脳の正体に迫れるのでしょうか?