かいぶつになっちゃった | 沈みかけ泥舟のメモ

沈みかけ泥舟のメモ

訪問していただき、ありがとうございます。

内容が定まらない更新少なめ不定期なメモ。

今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

かいぶつがいる、というウワサの家に動物たちが集まって見に行き、
かいぶつに対抗するために寄り集まってかいぶつのふりをした。
でも、実はかいぶつなんてどこにもいなくて
ほっとした動物たちが離れようとしたら身体がくっついて離れなくなり
自分たちがかいぶつになってしまったという、すごい内容の絵本がありますが、
ミイラ取りがミイラになるような出来事は現実にも少なくありません。

ナチに虐殺されるという悲劇を経験した国家なき人々だったユダヤ人は
イスラエルという国家を作ってからはパレスチナ人への攻撃を緩めません。
法律・条約にのっとってパレスチナ人が獲得したヨルダン川西岸への侵略的な入植は
今も続いていてヨーロッパのニュースではたびたび取り上げられています。

自民党を批判して政権交代したはずの民主党はすっかり自民党と変わらない落ちぶれ方をしましたし、
北朝鮮の金王朝は朝鮮半島を植民地とした大日本帝国の天皇神格化をマネたものと言われたりしてます。

黒船によって開国させられた日本が朝鮮半島に迫った開国も同じようなものでしたし
移民の国であるはずのアメリカは後から移民してきた人々を冷遇してきました。

このような構図がなぜ繰り返されるのか理由が知りたいものです。
同時に核兵器によって国民を虐殺された日本が
同じように核武装の道を選ばなかったのは
脅威に同化するような連鎖を断ち切った奇跡的な出来事だったのかもしれないとも思います。

人間が経験から学べるほど頭が良くても、歴史から学べるほど賢くないのが残念です。

歴史から少しでも学べるなら、怪物を恐れて怪物になるという連鎖は起こっていないんでしょう。

泥舟、連日疲労中。