どうなる新聞 | 沈みかけ泥舟のメモ

沈みかけ泥舟のメモ

訪問していただき、ありがとうございます。

内容が定まらない更新少なめ不定期なメモ。

今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

渡辺恒夫氏と清武氏の争いは清武氏を叩き出すという形で一応終わりました。

読売新聞という大きなメディアを抱えた読売グループが
結局は渡辺恒夫氏の私物でしかないということを世間に猛アピールした形です。

読売グループはそんなに渡辺恒夫氏が怖いのでしょうか。
まるでナベツネ将軍様という感じです。
清武氏の会見を「読売グループの信頼を失墜させた」なんて評してましたが
慌てて渡辺恒夫氏を批判した人間を切り捨てる方が
よほど読売グループへの信頼を失わせたように思います。
読売巨人軍や読売新聞のためには将軍様に早く御逝去願いたい人が
読売グループにはたくさんいるのではないでしょうか。

大王製紙やオリンパスに続く読売グループお家騒動によって
「政治は三流、企業は一流」と言われた日本が
「政治は三流、企業も三流」という状況にあるとわかります。
日本はどうなるのか、なんていう話は他の方が書くと思うのでここまでにして。

読売新聞という大手新聞でさえ私物化されている現在、
新聞を取り巻く状況は危機的です。
岡山日日新聞という小さな地方紙が廃刊になりましたが
存続の危機にある新聞はまだまだありそうです。
ネットでは新聞やテレビは広告主などの意向のため
事実を歪曲していて、ネットの方が正しい事実を伝えている
なんていう妄想が真実のように語られていますから、
新聞なんてなくなっていい、と平和に慣れきった頭では考えてしまうかもしれません。

いつか、新聞というか新聞記者に代わる取材力と発信力を持ったメディアは出てくるでしょうが
今のところはネットやテレビでは代わりは勤まりません。
例えば、アメリカは日本の新聞と違い各家庭の契約という収入源がなく
新聞の危機的状況は日本以上でなくなる地方紙も少なくないようです。
その結果、新聞社のなくなった地域で市長や公務員の給与を
通常の数十倍まで引き上げるという暴挙に成功しました。
市民が自分から調べようとなんてしない公務員の給与ですから
新聞記者というチェック機能を失うことで
好きなだけ上げることが出来たようです。

それぞれの狭い地域を取材して情報を流す時間はないテレビや
面白い「ネタ」に向かいがちで、よほど自分から知りたいと思って見に行かないと
情報を得られないネットでは細々とした身近な出来事の取材は放置されがちです。

日本とアメリカでは新聞の形態が違うとはいえ
地方紙が次々に廃刊になるという未来は遠くなさそうです。
その時、ただでさえ世界でも指折りの給与をもらっている公務員や政治家を
監視する役割を負うメディアがなければ
国民は気づかないうちに搾取されることになります。

目を引く派手な出来事ばかりを追いかける
テレビやネットのような偏ったメディアだけが残り
地方紙のようなつまらなくても重要な出来事を丹念に追うメディアが消えたら
日本はどうなっていくのでしょうか。

アメリカの惨状を見て、早めに対処していただきたいです。

泥舟、ネットもテレビも新聞も真実の欠片しか見られないから全部が必要。