アメリカの陰謀とTPP | 沈みかけ泥舟のメモ

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今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

アメリカが主導して構築しているということで
TPPはアメリカのスタンダードを押し付けるものだ
というのがTPP反対派の論拠の一つになっていたりします。
実際にはアメリカの自動車産業が日本車の流入を加速させるなどと反対してたりして
必ずしもアメリカ全体が一枚岩になってTPP締結にまいしんしてるわけではありません。

韓国とアメリカのFTPもそうですけれど、
経済協定は誰もが賛成するようなものでは有り得ないということのようです。

そんなことは誰でもわかっているはずですが
アメリカという国の過去の行いのせいかアメリカの陰謀説は消えません。

今回のTPP交渉に限らずアメリカ陰謀論が日本のある人々の間では盛んです。

戦後の日本はアメリカ主導で作られたから悪くなったとか、
アメリカにだまされて戦争に突入したのだから日本は悪くないだとか、
日本人は簡単にアメリカにだまされるようなバカだというような主張は
日本人としての誇りがないというか反日的と言っていいように思います。

学生が日本史の授業を「日本の悪口の授業だ」と言ったという
ネットのたった一つのウワサを何度も使い回して戦後教育を批判する「愛国者」も
日本軍の戦車が急ぎの移動時に前にいた日本人を「邪魔だから踏み越えていけ」と命じられた
という元日本兵の体験談を取り上げて戦中日本を批判する「平和主義者」も
日本人をバカにするのもいい加減にしなさいと言いたいです。
戦前から戦中、戦後と日本人はずっと日本人です。
称えているのも貶しているのも日本人であることに変わりありませんし
称えている人も貶している人も同じようにつながってきている日本人です。
今の日本は過去、歴史の積み重ねの上にあるのですから
勝手に切り刻んで良し悪しをより分けずに
すべて受け入れて誇りを持っていただきたいと思います。

今回のTPPについても農業や社会保険分野など
各論を論じるのはもちろん大事ですけれども
製造業などプラスになる分野でダメージを受ける分野をカバーすることを考えるなど
全体をうまく回す方法を考えていただきたいと思います。

泥舟、全体は部分の総和以上のものともいいます。