人間自身が生まれて死んでいくモノだし
身の回りにある形があるものはどれも消え去るから
誰もがあらゆるものにはじまりとおわりがあると考える。
古くは神による世界の創造と世界の終末を語り、
今はビッグバンのような宇宙のはじまりを想定し、
宇宙の最後を夢想したりする。
でも本当にはじまりとおわりはあるんだろうか。
例えば、最小の元素やエネルギーは消滅するのか。
明確に説明は出来ないけれど
完全な無というのはあり得ない気がする。
ビッグバン以前にもエネルギーはあったのではないか。
宇宙はビッグバンではじまったのではなく
今の宇宙もビッグバンも、変わりゆく宇宙の一形態で
すべては変わっていくだけなのではないか。
そんな気がしてならない。
人間や生き物も心臓停止や脳の停止で死と判定するが、
全身の細胞が瞬間的に死ぬ訳じゃない。
炭素などの元素にいたってはほとんど変化もないだろう。
元素やエネルギーの視点で考えれば
おわりもはじまりもなく
すべてはただ変化しているだけなのかもしれない。
泥舟、死後は雨土に還る。