その夜、合宿所の旅館でカラオケをしてる比呂チーム。
比呂は『ゆずの夏色』を歌った。
(シーンは英雄とひかり。改め互いの存在価値を分かち合った浜辺シーン。)
ゆずさんの夏色歌詞から、
【みんな夏が来たって浮かれ気分なのに
君は一人さえない顔してるネ
そうだ君に見せたい物があるんだ】
【誰もいない大きな夜の海見ながら
線香花火に二人で ゆっくりゆっくり火をつける
(18巻8話も参照)
いつか君の泪がこぼれおちそうになったら
何もしてあげられないけど 少しでもそばにいるよ…】
など、
二人を後押しする、親友に対する思いを込めて歌っていると、
比呂から二人への応援ソングと、そして二人の幸せを願って。
そして明け方、
きっと二人の事を思うと、気になって早く目が覚めたのだろう。
そして洗面所の鏡の前で何を思っていたのか、
「無事…上手く分かち合ったかな…
ちくしょう…
この切ない気持ち、どうしてくれんだよ…」
みたいな事かなと。
改めて前を向かなといけなくなった状況に、呆然と立ちすくむ比呂が伺える。
そして、
「おはよ!早いわね♪」
と春華も早起きをしていた。
(マネージャーではあるが、何よりは、比呂を想うから。昨日の事に対する比呂を考えていて、気になって早く目が覚めたのだろう。)
比呂は何やら紙飛行機を作り、それを飛ばした。
「何処へ飛んで行ったの?♪」
「ちょいと大リーグまで…かな。」
(春華が言っていた(30巻8話)、「夏が終われば、みんな自分で選んだ道を歩き始めるんだよ。」との事から、
冗談混じりではあるが、しっかり前を向こうとしてる比呂が伝わる。
「じゃ、スチュワーデスは私だ♪」
(比呂がまたこの先誰を想おうと、私の気持ちは変わらない。いつか振り向かれたらいいな。といった事が想像できる。)
「たぶん…な。」
その顔には何処か柔らかく微笑んでる比呂が描かれており、
また春華が自分の事をまだ諦めてない事を感じ、
まだ心の整理はつかないけど…
たぶん…な。
きっと未来で二人は結ばれる。
そして甲子園決勝戦へと向かうバスと共に、比呂が前を向くと放った紙飛行機が空を舞、H2は閉幕した。
青春はあくまで通過ラインでしかない、これから先もっともっといろいろな課題にぶち当たる、未来の人生はまだまだこれからであり、希望に満ちていると。
今を生きる人々へ。
完


