釣りに入っているものの,釣果に恵まれず,撃沈続きでして・・・
スクーター(グランドアクシス100)メンテナンスネタを少々。
最近走らせていて,ギャップに乗った時に,フロントの突き上げが
酷く,バタつきがなかなか収まらない。
考えられるのは,減衰(ダンパー)が効いていないこと。
確認の為,フロントカウルを外し,三つ又から,フロントフォーク
を外そうにも,三つ又の取り付けボルトを緩めても,外れない・・・
カウル下のフロントフォークの上にあるプラスチック部分が邪魔で
フォークキャップの10mmの六角レンチさえ入らないし,見えない・・・
「整備のこと考えてない・・・」とほざきつつ,カッターナイフで
チョイと切り取り。
切ってからフォークが見えて,外れない理由が分った。
脱落防止の為,キャップが一回り大きいのだ。
(コイツのために,組み付け時に苦労することになる。)
今回は,ダストシール&オイルシールは余り傷んでなかったので
オイルのみ交換だが,OH時には,三つ又から外す前に,
ボトムの8mmの六角のボルトを緩めておくのがオススメだ。
[外す手順]
①スピードメーターワイヤーとキャリパーを外す。
(キャリパー外しは,前回ブログを参考)
②フォークキャップを10mmの六角レンチで緩めた後,
③タイヤの軸両横を14mmのメガネレンチ2本で緩める。
④ディスク側のナットを外し,アクスルシャフトを抜く。
(スピードメーターギアAssyやカラーも外れるので注意。)
⑤ディスクを傷つけないよう,慎重にホイールを外し,
⑥3本のボルトを抜いて,泥よけを外し,いよいよ本題だ。
⑦三つ又付け根の14mmのボルトを緩め,トップキャップをゆっくり
緩めて外す。
(この際,1cm位フォークスプリングが伸びる為,キャップが飛んで
行き易いので要注意。)
ここで,ハプニング発生・・・
なんと,片方のキャップは半分空いていて,工具なしでも
指先でくるくる回ってしまうではないか。
走行中に外れなくて良かった
Hずれれば,最低でも転倒はまぬがれていなかっただろう。
⑧下に向けると入っているオイルが出てくるので,立てたままで
スプリングを抜く。
⑨フォークオイルを抜く。
反対にして粗方抜いた後,インナーチューブを上下させて
オイルが出なくなるまで丁寧に抜いてやる。
出て来たのは,どす黒く,スラッジまみれだった・・・
まあ,走行1万1千とはいえ,13年位かえていないからか。
これでは正常な減衰力発揮できないよなぁ。
⑩スプリングはパーツクリーナー,インナーチューブが汚れていれば,
ピカールで磨く。
綺麗にした後の写真がこれ。
ダストシールはリップタイプでなく,ジャバラ状だ。
中のオイルシールも傷んでなさそうだったので,
今回はオイル交換のみだ。
フォークオイルは,知り合いのバイク屋さんに交渉して,
ホンダの純正の#10を,300mlで324円で購入。
(41cc/1本なので,1ℓでは使い切れない為。)
⑪フラッシングとして,それぞれ40ccづつ入れ,ストロークを繰り返し,
内部を洗浄した後,⑨の要領で丁寧に抜く。
[組み付け]
①14mmのボルトは一旦外し,三つ又に取り付ける。
②フォークキャップを取り付ける。
実は,これが最難関。
1-2cm位飛び出たスプリングを縮めつつ,キャップを1周位させないと
つかない・・・
下からでは力が掛らないので,やむなく(写真一番上の)黒い
プラスチックが邪魔・・・
なので,やむなくそこを大きく切って なんとかキャップをはめた後,
ウレタンで修正。
ここからは,先ほどの逆の手順だ。
勿論,アクスルシャフトやメーターギアAssyなどのグリスアップも
ついでにしておく。
[注意]組み付け終了後,フロントブレーキレバーをストロークさせるのを
忘れないこと
→キャリパーピストンをひっこめていると,ブレーキ一発目では
ピストンが適正なまで出ていずに,「スコッ!」の危険性あり。
重要保安部品ですので,自信が無ければ
プロに任すこと。
興味と時間がある方は,自己責任ですが,お試しあれ。