或る同窓会 其の1(再掲)


 

yahooブログの終了に伴い、Amebaブログに移行しました。コメント欄は移行できないので、200710月の元記事とコメント欄を改めて掲載することにしました。

私は大学時代の4年間、東京都新宿区上落合にある東京学生会館という寮に住んでいました。文部省の外郭団体である学徒援護会(おそらく特殊法人だったと思います。)が運営していました。12年前の文部科学省のホームページには「大学教育の歴史」の項目の中で学徒援護会についての記述がありました。現在は削除されているようです。数十年前のことでも、きちんとした記録が残っていないことも多い。

このブログがいつまで続くかわからないが、東京学生会館に関わった方々からのコメントも貴重なものだと思いますので、元記事を再掲載しコメントを載せることにしました。

 


スキャンした画像を見れば、わかるように学生寮の同窓会が106日にあ

り、たまたまその日には檀家さんの法事が無かったので東京まで行って来ま

た。
 
東京学生会館。ネットで検索してみると、東京都大田区の蒲田駅近くに、そのような名称の民間経営の学生寮が存在する。しかし、私が昭和50年間からの大学4年間を過ごした東京学生会館は、西武新宿線下落合駅の側にあった。

 昭和40年代50年代に東京で学生生活を送った方々で、西武新宿線下落合駅の側のアルバイト斡旋所にお世話になった方も多いと思う。文部省の外郭団体で財団法人学徒援護会(日本育英会に比べればマイナーな存在であった)という機関が運営しており、その学徒援護会が運営している学生寮が東京学生会館であった。バイト斡旋所の2階から5階が学生寮になっており、1階にはアルバイト斡旋所と学生寮の管理事務所、学生寮の風呂、食堂、喫茶店、理容室があった。 ちなみに、かって日刊アルバイトニュース(現在はan)を発行していた㈱学生援護会と名称が似ていて紛らわしい。実際、両者を混同していた人もいたようである。
 
 ここのアルバイト斡旋所にたむろしていた学生たちはお世辞にも身奇麗な学生は少なかった。高田馬場駅の西側、職安のそばにたむろしている日雇い労務者と雰囲気的に似ていたかもしれない。私も何度かこのアルバイト斡旋所のお世話になったことはあったが、あまりオシャレなバイトはなかった。私が紹介してもらったアルバイトはビルの床掃除のようなものだったと思う。家庭教師は割りが良いように思えたから、結構希望者が多く、競争率が高かったと思う。

 そして、東京学生会館なる学生寮だが、外観はなかなか立派であった。壁がレンガ張りで、私が入寮した当時はまだ築10年目であったから、まだまだ綺麗なビルに見えた。但し、部屋に入ってみると、印象はガラッと変わる。昔はどこの大学にも学生寮があったとは思うが、部屋の中が綺麗に整理整頓されている学生寮などおそらく存在しないであろう。私の居た寮も例に漏れず部屋の中は汚かった。
 全部で何名の学生が住んでいたか良くわからなかった。大学ごとに分会が作られ、分会ごとに部屋数と定員を割り振られていた。それぞれの大学の学生数の多寡に応じて、それぞれの分会の部屋数が決められていたようである。我々の分会は10部屋割り振られており、定員は40名であった。同じように、学生数の多い明治、法政、日大なども10部屋だったと思う。拓殖、慶応、立教などは6部屋か8部屋ぐらいでなかったかと思う。私立でも学生数のあまり多くない二松学舎、そして国立の東大などは2部屋~4部屋ぐらいでなかったかと思う。あまり記憶には自信がないので、間違っていたらごめんなさい。

 寮の行事は新入生歓迎コンパ、寮祭、卒業生追出しコンパぐらいだったと思う。私が入寮する以前のことは良くわからないが、私が居た当時寮にはいわゆる「学生運動家」はいなかった。それは、運が良かったのかもしれない。70年安保から5年が過ぎていた。当時、学生運動はかなり下火にはなっていた。しかし、革マル派と中核派の対立による内ゲバ(もはや死語だなあ)はときどきあった。また、共産党系の民青(民主青年同盟)と革マル派も対立していたようである。私は革マル派に入らないかと声をかけられたことがあったし、最初のクラスオリエンターションに講義履修の説明と称して民青の方が勧誘に来たように記憶している。寝食を共にする学生寮で、学生運動への勧誘があったらやっかいだが、幸いそういうことはなかった。

寮の紹介だけでかなり長くなってしまったので、同窓会については次回以降とさせていただきます。下落合のバイト斡旋所、懐かしいと思った方、よろしかったら、下記のアドレスをクリック下さい。
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