あらすじ…小暮透32歳は商社、ジャパン商事の係長であるが部長である父の勧めで社長の娘の有坂遥と結婚した。親同士で縁談がすすんでいた。だが透には社員の優木紗絵27歳という恋人がいた、紗絵は透のために身を引いた。そして母の勧める相手と見合いをして結婚した。一方、透と遥の生活は遥の遊び好きな形だけの結婚であった。そして透は部長に父は専務に就任した。そして紗絵の結婚は2ヶ月もたたずに紗絵に子供ができた、あきらかに夫の子ではない、それは透の子供である、そして紗絵は夫とその家族の誹謗に追い出されるように、耐えきれず別れた。そして紗絵は借家住まいの母のもとへ戻ると、母は病床で病死した。紗絵はひとり赤子を抱え生きる生活を探した、東京にいるのが辛い、忘れ路に金沢へあてもなく雪の夜をさまよう、裏町の赤提灯のぬくもりに赤子の頬を暖める、紗絵の涙が頬から着物の襟につたう、そして、出張でニユ―ヨ―ク支社から帰国した透は、そんな紗絵の事を友人から知って、透はすべてのしがらみを捨て両親に社長に詫びて、退職願いは社長が保留した、そして紗絵と生きる事を決意して、紗絵を探す旅に出る、紗絵の友人から電話で紗絵が金沢の香林坊に居ると聞いて酒場のクラブの店に行き紗絵の写真を見せてホステスから聞くと、辞めたあとだった。紗絵は風俗を流転しながら生活をしていた、長続きはしなかった。まして、赤子を抱えては困難である。やつれた紗絵の身体を病魔が蝕んでいた。透は紗絵を探し求めて紗絵の友人からの情報を手に熱海のネオン町を尋ね歩いた、ふたりの幸せの為に。紗絵の携帯電話に透が電話しても留守電ばかりで紗絵は出ない、紗絵は留守録の透の声を聴いて会ってはいけない透の人生の為にと涙ぐむ、透が紗絵の居所を掴んで逢えたときには、紗絵はアパ―トの一室で病苦で寝ていた、紗絵がドアを開けた途端に透と抱き合った、一途な思いの愛が百年の恋が瞬時に甦る、忍び耐えた愛の情念が透と紗絵を離さない。だが紗絵は透と再会して透の胸に抱かれて倒れた、透は救急車を呼び紗絵を病院に入院させたが肺炎を患い、手後れだった。透はべッドに眠る紗絵の指に結婚指輪をはめて愛し合うふたりの思いを胸に子供を抱いて泣いた、泣き崩れた。[紗絵、僕たちは結婚したんだ、死なないで、幸せをあげたい、]微かに紗絵の手を握る透の手に響いた、それは奇跡か、…透が赤子を抱いて川に浮かぶ一輪の花が流れていくのを見つめると、紗絵の面影が水面に浮かび、人生の悲しい運命の流れを思う。悲愁に花散りて、悲しいはかない女の運命、悲恋物語。映画、稲垣吾郎、綾瀬はるか主演(原作多田博)