亡くなった父のお話②中治り現象が起きた


ご興味がありましましたら、読んでいただけたら嬉しいです


〜中治り現象〜

「死が迫っているように見えていた人の症状が一時的に回復することを「中治り現象」と言います。その原因は、脳が長く生きようとして、幸福感を生み出すホルモンが分泌されるため」


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往診医から、死期を聞かされた瞬間から

父はガクンと衰弱し話せなくなりました


それが2週間近く経過したある日の事

仕事帰りいつものように実家に行くと

父が晴れやかな顔で鮮明に会話をしていました


中治り現象は1週間続きました

その間、会いたい人達にまた会えて

話せて良かったと思います

そのあとまた一気に弱り数日後に亡くなりました


亡くなった日は、夕方から発熱し呼吸が荒く苦しそうにしていました


父が私を見て手を伸ばし

「最期だからマグ(多分ハグ)」と…

死の間際の覚悟と潔さに尊敬を…


しかし今考えると嫌になるが、照れくさくてハグができず、小学校低学年以来に、父の手を手を握りました

ものすごく強い力で握り返してきました


その後、意識混濁していく父

ただ、こちらの掛け声には頷いていたので

やはり、耳は最期まで聞こえてます


深夜23時頃、下顎呼吸を数回繰り返し

父は亡くなりました

口が開いたままだったので、グッと手で閉じたが

それでも開いてくるので、首周りにタオルを巻いて頭頂でしばりました


往診の先生がいらしたのが翌日の深夜1時近かったので、死亡日が1日ずれてしまった


中治り現象、最期に本人がお別れの言葉を言えるケースもある事、最期まで耳が聞こえる事

死にゆく父に寄り添い実際に体験したことを書いてみました