よき経営者の姿/伊丹 敬之

三枝匡氏との共著「日本の経営を創る 」で幾度となく紹介されていた本。


世の中に経営者は多いが、ホンモノの経営者は少ないと筆者は言う。


ホンモノの経営者(よき経営者)は3つの条件があるという。


1、高い志

 →私利私欲を追うのではない公の心を持ち、結果として何を人生で

   達成したいのかについて目標を高く持つ


2、仕事の場の大きさ

 →大きな仕事の場には、深い悩みとぎりぎりの決断を迫る状況が

  生まれるだろう。その決断の経験が経営者を育てる


3、思索の場の深さ

 →内省的な施策を大きな場で深く行う人は、大きなことを考え、

  大きく育つ。人は施策の場の深さとそこでものを考えるスケール

  の大きさに応じて育つ。


つまり、人は志の高さに応じて、仕事の場の大きさに応じて、

施策の場の深さに応じて、育つのである。


高い志と施策の場の深さを創るのは自分次第。


仕事の大きさも、少しずつ実績を作り、信頼を得て、大きな


仕事を得ていくのも結局は自分次第。


全ては、今の気の持ちようと、未来を見つめ努力することが


基本なのである。