いつまでも、いつまでもお元気で―特攻隊員たちが遺した最後の言葉


12月8日は大東亜戦争開戦の日。67年前に先人たちは


やむにやまれぬ大和魂で真珠湾を攻撃した。


その戦争には賛否両論あるが、命を賭けて日本の未来


の礎をならんとした多くの志士がいたことを忘れては


いけない。


本書は、知覧特攻平和会館が編纂したもので、澄んだ海や


抜けるような大空、海面に沈む燃えるような夕日、飛行機の


上から見たであろう南海の大海原など、まるで風景写真集


と言えるレベルの写真に、特攻隊員の家族宛ての遺書が


載っている。


その写真のように、特攻隊員たちは、両親への感謝、幼い


弟妹への気遣い、この国の未来への想い等を、澄んだ


気持ちで綴ってある。


写真と内容のギャップが読み手と書き手のギャップを


増大し、一段と悲しい。